呉市で海軍の歴史を辿る

広島県呉市は古くは村上水軍の根城とされ、明治時代は帝国海軍が軍港を置いた。海軍にゆかりのある施設が残り、現在も海上自衛隊の拠点となっている街です。

大和の巨大模型に感動!ヤマトミュージアム

三国志好きの方はつい「ご」と読んでしまいそうですが、「くれ」と読みます。帝国海軍の拠点だった呉市ではあの戦艦「大和」が造られました。呉の歴史と造船、鉄鋼などの科学技術を紹介する呉市海事歴史科学館はヤマトミュージアムの愛称で親しまれています。

ヤマトミュージアム 基本情報
  1. 行き方:JR呉駅から徒歩5分 / 車の場合は山陽自動車道 広島東JCTから約35分
  2. 料金:一般 1,000円 / 高校生 300円 / 小中学生 200円
  3. 営業時間:9:00〜18:00(最終入館17:30) ※火曜日休館
  4. 所要時間:約60分

入場してまず見学したいのは10分の1スケールの戦艦ヤマトの模型。ぐるり360度から見学でき、吹き抜けの二階からも見下ろすことができます。立派なレーダーやいくつも突き出た砲台など、迫力があります。

潜水艦やゼロ戦、回天などの大型展示品のフロアも。回天は人間が操作する魚雷。若い命が失われました。

大和もすばらしい技術を結集して造られた船でしたが、すでに船の時代は終わり、活躍の機会なく海に沈んでしまいます。乗組員の顔写真や出身地が並ぶパネルを見ると、多くの人たちが犠牲になったことが実感できます。

テラスからは道路を挟んで向かいにある鉄のくじら館の潜水艦が一望できます。この潜水艦は実際に使用されていたもので、艦内を見学できます。後ほど紹介。

このような資料と向き合うと、戦争の悲惨さや平和の大切さについて考えさせられました。遺品の引き上げプロジェクトも興味深かったです。海中から引き上げられた部品や遺品などの展示もありました。大和を通して戦争について考えるきっかけになる非常に深みのある展示内容で、見学できて良かったです。

実物の潜水艦を見学!てつのくじら館

海上自衛隊呉史料館はてつのくじら館の愛称で親しまれています。潜水艦の発展と現況や掃海艇の戦績と活躍等に関する歴史的な資料を見学することができます。役目を終えた実際の潜水艦の中を見学できるのが見どころ。艦内にはショップやカフェも併設。大和ミュージアムの隣にあるので、ぜひ立ち寄ってみよう。

てつのくじら館 基本情報
  1. 行き方:JR呉駅から徒歩5分 / 車の場合は山陽自動車道 広島東JCTから約35分
  2. 料金:無料
  3. 開館時間:午前10時~午後6時まで(※入場は入替制)
  4. 所要時間:約45分

実際の潜水艦内は撮影NG。まさに巨大なてつのくじら。艦内は映画で見るような計器類が並んでおり、思わず興奮してしまった。「レッドオクトーバーを追え」好きだ。

入船山記念館

旧呉鎮守府司令長官官舎を中心とした当時の建物を見学できます。大和ミュージアムから徒歩15分程度のアクセスなので、ぜひ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。近くに呉市立美術館があります。

入船山記念館 基本情報
  1. 行き方:JR呉駅から徒歩13分 / 車の場合は山陽自動車道 広島東JCTから約40分
  2. 料金:一般 250円 / 高校生 150円 / 小中学生 100円
  3. 開館時間:9時~17時(入館は16時30分まで) ※火曜日休館
  4. 所要時間:約30分

途中にある呉海軍病院跡。現在は呉医療センターという立派な病院が建っていました。

坂道を登ると門が見えてきました。緑豊かで静かな場所です。資料館で入場料を支払います。大和ミュージアムの半券があれば割引してもらえました。

洋館が見えてきました。明治38年の建築で、木造平屋建て、洋館と和館が混在していました。歴代の呉鎮守府司令長官官舎として使用されたものだそうです。

古い洋館が好きな方にはたまらない空間。洋室を抜けると和室の縁側という面白い造りになっていました。

アレイからすこじま

国内で唯一、潜水艦を間近で見られる公園です。海上自衛隊の潜水艦や護衛艦が停泊しているのを見ることができました。公園に沿って旧海軍工廠のレンガ建造物が並び、カフェやレストランとして営業していました。駐車場は山を少し登った場所にあります(無料)。公園自体は300メートルの遊歩道でこじんまりとしています。

呉市の海軍関連スポット巡り、一日満喫できました。