2019年3月23日土曜日

西安・五丈原の旅-3日目② 諸葛泉・五丈原諸葛亮廟

諸葛亮最期の地となった五丈原へ。渭水に囲まれた台地は自然の要塞でした。この台地に立ち、司馬懿と対峙した諸葛亮に想いを馳せます。



諸葛亮最期の地、五丈原を訪ねる

魏軍の側から渭水を渡り、五丈原へ向かっている。ちょっと近くから見た五丈原の台地。菜の花が春の彩りを添える。

 五丈原の由来は一番狭い場所の幅が五丈ということから名付けられたという話。五丈は約15メートルに換算されるが、当時と縮尺が同じかは定かでない。とりあえず狭い!ということで…五星村の牌楼をくぐっていきます。柱には五丈原秋風の文字が。


 この村の名前もロマンチックですね~。牌楼をくぐってすぐの橋から撮影した小川の写真。
 田舎の情緒が溢れておりイイ感じ。

五丈原へ登る道の途中に「諸葛泉」がある。孔明はここから水を得たそうです。

諸葛泉の説明文。



 きれいな水が流れ出ていたので手を洗わせてもらった。思ったより冷たくはなかった。

 階段の逆側でも水が出ており、ここでは洗濯をする地元人民が。生活に根付いてますね。諸葛泉で洗濯とはなんとも贅沢…!!井戸の中をのぞいてみる。底が見えるのでここから水が湧いているわけではなさそう。中にはお金が投入されていた。泉を見れば小銭を投入したくなるのは中国でも同じようです。


 階段を上ると立派な廟があった。三国武将も神格化されており、道教の神様と一緒に姜維や楊義が祀られていた。入場料は無いので、お賽銭を入れてお参りをしました。壁画に三顧の礼を見つけました。五丈原で三顧の礼を見るのは何だか感動する…!!




 三国志の武将たち。色鮮やかな衣装を着せてもらっている。大事に扱われれいます。建物の天井にあったのは八卦図と蝙蝠の絵。中国では蝙蝠は幸福のシンボルですね。






テーマパーク化される五丈原

 諸葛泉の脇から五丈原の山肌が見えたのですがなんと開発工事中…!!ここを一大テーマパークにする予定だそうです。が、しかし汚職絡みでペンディングなのだとか…これはヒドイ話。


これ明らかに地形変わってるよね!?
三国志ファンとしてはそのままの五丈原を見たい…これは残念。
五丈原、チケット売り場も整備されていた。駐車場もきれいで係員が10元を徴収してきた。

 五丈原テーマパーク化計画。あのゴリゴリ工事していた場所は臥龍滝という瀑布を人口で造るようですね。滝造るとか…もう発想がすごい。高速鉄道の駅から一体を古鎮にしてホテル建築などももくろんでいたんでしょうか。この後どうなるのか気になるところですよ。

 諸葛亮廟へ向かう道、露店がいろいろ。半分くらいは閉まっていた。土曜日なのに…一応観光客はぽろぽろといった感じ。孔明扇や連弩風のおもちゃなど。真っ当な三国志っぽい良い感じのお土産はここでは期待できそうにないですね。子供向けのおもちゃが多いです。


五丈原!!
 やってきましたよ…!!開発の話にちょっと気分がそがれたけれどこの文字を見ると鳥肌モノ!!諸葛亮の最期の地です。諸葛亮廟が奥に見えています。お参りのための線香や黄色い紙(お金を表す)を売っていました。広場はリニューアルして間もない様子で、綺麗に整備されています。



敷地内には財神殿とか月英殿などちょっととって付けた感な建物がいろいろ。

 関羽はとりあえず祀っておこうみたいな感じ。大きな塑像を置くお金はまだないようで、その辺のお土産物屋で購入したような関羽像がいくつか並べてあるのみ。お布施が溜まればゴージャスな関羽像に変わるんでしょうかね。

 諸葛亮に関する資料館。文字が日に焼けてほとんど見えなかった…一部綺麗になっているんだけど整備中なのかな。木流牛馬。戦で忙しいだろうに、本当にこんなかわいい形でいっぱい造ったんだろうかw大遠征なので荷物運搬の道具は必需でした。



 
 こちらが本殿。赤色の柱が鮮やか。おそらくペンキ塗り直して間もないのでは。金文字の看板には諸葛亮を称える言葉がちりばめられています。庵の天井は八卦陣を表しています。
 

本尊の諸葛亮像。金色の顔が眩しい…

 敷地内には諸葛亮の衣冠塚がある。お墓は定軍山の麓にありますね、こちらもいずれ訪問したいです。
 線香を上げて黄色い紙を燃やす参拝客。黄色い紙はお金を意味しているそうですね。燃やすとご利益があるんでしょうか。スゴイ勢いで燃えるけど、火は瞬時に消えるようになっています。


 落星石。諸葛亮の死に際して堕ちた星ということで石碑の裏に隕石のような石が埋め込まれていた。この石が本物なのかはつっこまないでおこうと思います。近くにある土産物店でこの周辺の遺跡に関する書籍を買いました。

 先ほどの五丈原の石碑の下は階段になっており並木が整備されていた。木漏れ日がとてもイイ感じの景観。階段を下りたところにあったのは諸葛亮祭灯台廟の看板。己の寿命を知った諸葛亮が延命の祈祷をした場所ということになっている。工事現場感が強い。



 立派な廟が…しかし、大きな台座にあったのはその辺の土産物屋で買ってきた諸葛亮の小さな像。
これから銅像でも立てる準備なんでしょうね。一気に造らずに少しづつやっていくところが大陸っぽいです。


 廟内にあったキッチュな魏延像。思わず吹いた…これはヒドイな。頭が蝋燭みたいになっているのは延命の蝋燭を消した罰なのだろうか…!?馬岱、こちらもなかなかキてる…このクオリティで本尊の諸葛亮を造るのは辞めてほしいぞ。腹がよじれてしまう。


諸葛亮祭灯台廟の敷地内で見つけた魏延路の看板。ちょっと期待して門のそとへ出て見みる。


こ、工事中??

これが魏延路???何かアトラクションでも作るのだろうか…
いろいろ中途半端な状態だった。

 おまけの青空トイレ。覗くのは勇気が無くて無理だった。しかし、ここのおばちゃんが利用していたので現在も使っているようだ。

 諸葛亮廟は演義のエピソードを取り交ぜたテーマパーク的な感じでした。五丈原からの景色を楽しみにやってきたけど開発中の岩肌に衝撃を受けてしまった…。でも、五丈原から渭水の先にある司馬懿の陣を眺めて両方の立ち位置で古戦場の景観を観ることができたのは感慨深かったです。



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