中国の田舎情緒を感じる河陽古民居

浙江省麗水市缙云にある河陽古民居は明・清時代の建築が残る1000年以上の歴史を持つ古い村です。

情緒あふれる中国の古い町並

中国ドラマ『軍師連盟』のロケ地訪問で浙江省を訪ねたとき、同行してくれた中国朋友が教えてくれたのがここ、河陽古民居。最寄り駅は高速鉄道缙云西駅。今回は仙都の民宿の管理人さんが車で送迎してくれました。人情に感謝！

国家AAAAA級観光地らしいのですが、ほとんど観光客がおらずすごくゆったりと見学ができました。有名な古鎮はごった返すところも多いので穴場です。何か干していますね。観光地だけど人が生活しているようで、時々生活感溢れる風景が観られるのもまた良い。

古い民家。庭が中央にあり、居住スペースが周囲を囲んでいる。上空から見ると、真ん中に四角い穴が開いた住宅の屋根が並んでいるユニークな風景になる。

フォトジェニックな通りを発見。丸くくりぬかれた壁が続く路地。不揃いな石を敷き詰めた道が趣深い。通りを歩いていると、道ばたで編み物をする老人がいた。

古鎮の中の人々

古民家の中で織物をしているおばさん。観光地なのでデモンストレーションかと思いましたが、日常の生活の様子なんでしょう。賑やかな音楽が聞こえてきたので覗いてみたら、中国楽器の演奏会が催されていました。

焼餅は缙云の名物。この樽のような容器の内側に練ったたねを貼り付けて焼きます。焼き上がりまで十分ほど、焼きたてをもらいました。いわゆるナンみたいなものですね。

同じく缙云の名物の麺。研究者のような白衣を着たおじさんが麺を梳いていました。細麺で美味しそう。仙都風景区近くの食堂で食べた麺はこれだったのかな。こういう風景は日本にも通じるものがありますね。

水面に映る古民居

ぶらぶら散策してたどりついたのは大きな池。周囲に建つ古い建物が水面に映り込んで、ちょうど夕暮れ時だったのでとても趣深い風景を見ることができました。ここで洗濯物を洗う人がいたり、白菜を干していたりするところがなんとも微笑ましい。

帰りは高速鉄道缙云西駅までバスで戻りました。中国の田舎の古民居はお金を取る観光地でもそのまま人が住んでいるという感じのようで、とても生活感あるし飾り気無いのがいい。浙江省には蘇州はじめ、とても美しい水辺の古鎮がたくさんあるのでぜひ他も訪ねてみたいです。