浙江省にはたくさんの魅力的な古鎮があります。中でもユニークなのが山奥の秘境にある岩下村。
立ち並ぶ石造りの家は異世界に迷い込んだような不思議な景観を見せてくれます。
幽玄な石造りの村
仙都風景区の情報を得ようと、仙都風景区の公式微博をフォローしていたところ、石でできた家が並ぶ村の写真が紹介されていました。その不思議な光景に興味をひかれて調べてみると、「岩下村」というキーワードが出てきました。場所は仙都風景区から東へ約40キロほどの場所にあるようです。初回の訪問は仙都風景区へ行くのが精いっぱいでしたが、今回はこの村も行ってみたいと思っていました。
以前、許昌で出会った学生さんが隣町で仕事をしているということで、この村のことを調べてくれて案内してもらえることになりました。なんという巡り合わせ!!
岩下村へのアクセス
岩下村 基本情報
■住所:浙江省丽水市缙云县壷鎮 岩下村
■高速鉄道最寄り駅:縉雲西駅
■営業時間:常にオープン
■門票:無料
■見学所要時間:約1時間
壷鎮という村が最寄りということが分かりました。壷鎮へは缙云からバスが出ているということで、バスターミナルへ。壷鎮までバス運賃は9元。所要時間は約1時間。
ちなみにこのバスは途中に仙都風景区を通過します。中型のバスで座席はフリー。便数もそこそこあるようで、すぐに乗ることができました。途中も帰りのバスと何台もすれ違いました。壷鎮についてから岩下村までタクシーを掴まえました。行き帰りと観光中の2時間程度の待機時間を含めて往復120元で交渉成立。壷鎮の街からさらに山奥へ進みます。40分くらいで岩下村に到着。文物碑がありました。
人々の生活がある風景
観光地という認識で良さそうです。マップもありました。小じんまりとしています。
到着したら観光客は10人ほど、みんないいカメラを持って写真スポットを探しながら観光していました。隠れ家的スポットのようですが、タクシー運転手によれば休日には狭い道が混雑するくらいは観光客が訪れるそうです。
シンボル的な石橋。背後の木が紅葉しており、まるで絵画のような風景です。天気が曇りなのがちょっと残念。水も澄んでおり、放し飼いの錦鯉がたくさん泳いでいました。
本当に壁一面が石でできています。道路も石畳でとにかく石。ヨーロッパのような、でもアジアな不思議な光景です。門をくぐれば普通に生活の気配が。観光地だけどちゃんと人が暮らしていました。家の敷地もオープンになっているので、邪魔をしない程度に庭先を見学させてもらいました。
村の路地。壁面がびっしり石。石垣のようにがっちり組まれています。
この石碑は先にある山を差しているのでしょうか。このように四方を山に囲まれています。まさに秘境。
小川沿いからのショット。観光写真でもここが使われていました。この写真を見て行ってみたいと思ったので、そのままの景観に感激でした。
こんなオブジェも。
薪を積んでいる家を見かけました。実際に使うのでしょうか。瓶の中身は豆腐のようなものが入っていました。
小川は時期的に水が少なめ。済んだ水に鯉が泳いでいました。
散策だけなら1時間もあれば十分という小さな村です。写真スポットを探しながらうろうろしていると時間を忘れてしまいそうでした。お手洗いも石造りのテイストで綺麗に整備されていました。民宿や食堂もあるようです。観光バスが乗り入れるような場所ではないので、知る人ぞ知るといったところでしょうか。訪問できて念願がかないました。霧がかかる日や晴れた日、季節も違えばまた違う表情を見せてくれそうです。また機会があれば季節を変えて訪問したいです。
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