この日は朝から小雨、午後から本降りの予報なので午前中に
屋外の遺跡を巡って午後は屋内の遺跡に行く予定になっている。
この日最初に訪問したのは荀彧のおじいさんを祀る廟で優秀な八人の息子たちを表した八龍塚という。
小さな丘の上にある廟で、周囲に柏の木が八本植えてある。
ここで地元のおじいさんに出会った。先生は中国語がペラペラなのでここの歴史をいろいろ教えてもらっていた。
昔の写真も見せてもらえてすごく得した気分!
中国語話せたら、こういう交流もできるんだなと目の前で垣間見て感動した。
小雨が降り始めたけど、次に向かったのは王允墓。王允は演義では貂蝉(彼女も架空の人物)の養父。これがまたスゴイ場所にあって度肝を抜かれた。
周囲は絶賛工事中。
なんでも公園にするらしい。封土の周囲が軒並み更地にされている。
王允の遺体がこの下に本当に眠っているわけではないだろうがこれは無事に移設してくれるのだろうか、ちょっと心配になった。文物碑は立派なのが建っていた。
これ実は先生に近くに行って写真撮ってもらった。王允墓までの土がぬかるみとなっており、徐晃墓でオシャカになった靴の二の舞になるのは明らかだったからだ。
根性なしで申し訳ない。
午後から曹丞相府へ向かった。
これが魏の民としてはテンション爆上がり!!
恰幅の良い曹操像がお出迎え。
中に入ると曹操の詩、観滄海を表現した巨大レリーフが。
白波を前にして立つ曹操がカッコイイ。
館内はとにかく魏軍推し!!
武将の紹介パネルで夏侯惇を見つけて狂喜乱舞!
いや~ここはスゴイです。
リアルな遺跡というわけではなく、博物館というか、テーマパーク的なノリなんですがもうとにかく楽しい!!
そして改めて、漢字読めるんですね~漢字文化圏で本当に良かった。
官渡の戦いの軍議のシーンを再現した塑像。曹操の周囲に軍師や武将たちが並んでいる。
これは夏侯惇。顔はスリキンを似せてあるのかな。
中庭にある京劇の面。三国志武将を表している。
建安七子や三国志に登場する美女たちのパネル。
展示がバラエティに富んでいてとても楽しい。
曹操の詩を木簡型の壁に刻んだもの。大学の学生さんと一緒にまわっていたのだが、中国では学校で曹操の詩を暗記するんだとか!なんとも羨ましい。
ここだけでもお腹いっぱいなところ、次に許昌博物館へ。
中国の博物館は巨大建造物で、圧倒される。
入るときにはセキュリティチェックがあり、荷物をX線装置に通す必要がある。
チェックしているのかどうかかなり疑問だが…
三国志の街ということで結構三国文化についてスペースを割いてあった。一番インパクトあったのはこの曹操像。
肩幅でけえ…!!
中国の博物館は基本写真OKという太っ腹仕様。
入場も無料でとにかく歴史や文化を学んでほしいということなのだろうか。ありがたいことだ。許昌博物館の図録はマストバイです。
この日は学生さんも一緒に食事。
人数が多いので大皿料理をいろいろ食べることができた。やっぱり中国は大勢で食事するのが楽しいなあ。
0 件のコメント:
コメントを投稿