平城京は710年に唐の都長安城を模倣して作られた都城。784年に長岡京に遷都するまでの74年間、日本最大の都市として栄えました。その広大な土地は現在、史跡公園となっています。
遙か西の唐に思いを馳せる
駐車場に入るときにまず目につくのは遣唐使船。ここでテンションが上がってしまいます。船の近くは朱雀門ひろばというお土産や食事ができるスペースとなっており、建物も新しく、綺麗でした。せんとくんもマスク着用。
朱雀門の前に立つと、そのだだっ広さに度肝を抜かれました。都は最北に平城宮、朱雀門があり、そこからのびる朱雀大路を中心に左右対称に碁盤の目のように整備されていました。ここは平城宮の入り口にあたります。
立派な門。張りぼてと分かっていてもテンションがあがるものです。唐の風を感じます。18本の柱に、1000立方メートルの国産檜、4万2,000枚の瓦を葺いて作られた荘厳な門の姿は圧巻!この正面にメインストリートが延びていたんですね。
ここは中国か!?広すぎる平城宮跡
朱雀門をくぐり、その先は平城宮エリア。なんと敷地内を近鉄が走っていました。この先に進むには横断歩道を渡ります。朱雀門から振り返って羅生門方面を臨む。
踏み切り周辺の景観。古代の都にタイムスリップしたかのような風景。雲が良い感じに浮かんでいました。ここに立つと平城京は山に守られた風水的に良い立地だったということが分かります。
やっとたどり着いた大極殿。帝のおわす建物です。曹操の考えのもとに魏の明帝曹叡が建てた太極殿は、隋唐の都のモデルになっているとのこと。なんと、平城京には三国志からの建築が息づいていたんですね。
大極殿の中も見学できます。建築に関する大味な資料館になっていました。鴟尾(しび)は法隆寺の宝珠を参考に造られたそうです。唐の影響を強く受けている形だとか。屋根の両端にある飾りですね。
中央飾り。とてもエレガントです。
宮内庁ではないかとされている跡地。台座が並ぶ。こうして都の基礎が発掘できたのは、平城京遷都後にここが水田になったため保存状態が良かったそうです。この近くには遺構展示館があり、発掘作業についての資料や柱の跡を見学することができます。
東院庭園。日本庭園の出発点とされる庭。帝や貴族が宴会を行った建物が修復されていました。この池は砂地に囲まれているちょっと珍しい様式でした。
ぐるりと回って朱雀門ひろばで休憩。とにかく広かったので、歩数1万歩達成!消費カロリーの上をゆく抹茶アイスのアフォガードをいただきました。
見栄えする建物は朱雀門と大極殿くらいで、あとは柱の跡などの遺跡とただの平原です。しかし、この場所に立てば奈良時代にタイムスリップ、さらには唐の長安に思いを馳せることができるのです。歴史好きな方はぜひ訪問してみてください。
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