2019年9月15日日曜日

合肥の逍遥津公園・曹操教弩台

三国時代魏の武将、張遼が活躍した合肥の戦いの舞台である逍遥津は公園として整備され、張遼衣冠塚や張遼墓などの三国志遺跡があります。逍遥津周辺を散策してみましょう。



合肥の戦いの舞台、逍遥津

 214年呉の孫権が曹操の漢中侵攻の隙をついて合肥に侵攻した。その数10万の大軍。対する魏軍は張遼、李典、楽進らがわずか7千の守備兵のみ。曹操より「賊が来たら開けるように」と言われていた箱があった。中には「孫権が攻めてきたら張遼、李典は城を出て戦え、楽進は守りを固めるように」と指示があった。平素から仲が悪かった(笑)3人なので、張遼はこの命に2人が従わないのではと懸念したが、李典は「国の大事」と大人の対応を見せる。
 かくして張遼は800名の勇士を集めて牛を殺して振舞い、翌朝孫権を襲撃した。孫権は驚いて逃げ出す。張遼は包囲を突き破り、孫権を追い詰めたが取り逃がしてしまう。孫権は合肥の城を落とすことができなかった。

 寡兵で大軍を破る戦いは爽快で、張遼の武勇伝が光る合肥の戦い。孫権を追い詰めた逍遥津は公園となって人民の憩いの場です。黄色が印象的な門をくぐると張遼像が通りの中央に堂々と立っています。

 園内マップ。古いものが更新されていませんね。張遼陳列館は以前訪問したら謎のお化け屋敷になっていました。湖の中央に張遼衣冠塚、西北に張遼墓があります。今回は時間はタイトで入口付近のみ散策。



 逍遥津公園の入り口にいた健康おじいちゃんにびっくり。木の枝でぶら下がり体操中。どうか末永くお元気で。

 張遼に立ち向かう孫呉の民…ではなく、公園で太極拳をするマダムたち。強そうですね。好きな音楽を大音量でかけながら楽しんでいました。中国の朝の公園はこのような光景がどこでも見られて元気だなあと感心します。


孫権が飛んだ飛騎橋

 張遼に追われた大ピンチの孫権が、落とされた橋を馬で飛び越えた場所に石碑が建てられています。石碑にはエピソードの紹介もあります。今は川も橋もなく、裏路地になっています。逍遥津公園のある表通りと淮河路側と2か所あります。


 飛騎橋石碑の付近にはイスラム寺院があり、朝は羊肉をつるして量り売りする風景が。都会の中でもこのような風景が残っているのは面白いですね。


 ちなみに夜は羊肉の屋台が出ていました。肉厚で結構美味しかったです。6本20元。一人でもペロッと食べられました。

 逍遥津公園の中にも飛騎橋がありますが、こちらは公園に造られたなんちゃって橋でしょう。


曹操が弩を調練した曹操教弩台

 逍遥津公園から徒歩5分程度で曹操教弩台があります。曹操がここに立って弩の調練をしていたとされています。その立派な台の上に明教寺が建てられています。拝観料は10元。最近リニューアルされて綺麗です。


 明教寺には三国時代の井戸があるそうなので探してみました。おそらくこれだと思うのですが…ガラスケースが結露して見えにくいし、特に説明パネルもない…。


 教弩台は繁華街の中にあるので夜は周辺が賑やか。ライトアップも綺麗ですよ。ぜひ夜の教弩台も見てみてください。

 合肥は魏軍が駐屯していた場所なので、市内にも曹操関連史跡が多く残されています。市内循環バスで見学して周れるので、1日合肥三国志遺跡観光オススメです。



2019年9月14日土曜日

張遼VS孫権 合肥の戦いの舞台へ

 魏の武将、張遼の最大の見せ場と言える合肥の戦い。合肥は現在もその名を残し、今は安徽省の省都となっています。張遼が孫権を追った渡し場は逍遥津公園として人民の憩いの場です。合肥とその周辺には魏関連の三国志遺跡が数多く存在しています。


合肥へのアクセス


 合肥へのアクセスは高速鉄道、もしくは飛行機があります。今回は上海から高速鉄道で向かいます。地元空港から上海浦東空港へ到着。

 浦東空港は2019年現在、第3ターミナルを建設中のようで、完成したら長距離のタキシングの後に滑走路の端からシャトルバスではなくちゃんとターミナルに着けてもらえるんじゃないかと期待しています。しかし、第1と第2が歩いて移動できるだけに第3がどのようなアクセスになるのか気になります。

 入国審査を済ませたら高速鉄道に乗るために上海駅へ向かいます。上海虹橋駅からもたくさん合肥行きの便が出ているのですが、今回はたまたま乗車時間が短い便を見つけたので上海駅発にしました。というか、切符予約するときに上海駅発なの気づかなかった…。

 地下鉄でも行けるのですが、ちょっとショートカットでリニアに乗って行きます。第1ターミナルから連絡通路を通ってリニアの乗り場へ。リニアは「磁浮」と書いてありますね。漢字の意味そのままです。

 こちらが切符売り場。片道は50元、往復だと80元です。帰りも利用する予定なので往復切符を購入しました。切符はカード式です。往復の場合は日数制限があるので確認を。

 リニアの乗り場。行き先は竜陽路です。虹橋空港(駅)まで延びたらもっと使いやすいのに、タクシーが廃業するからでしょうか、中途半端な駅が終点です。しかし、早いです。地下鉄で40分くらいかかるところを8分で到着。地下鉄が6元のところ、40元なので時間をお金が買うかどうかです。


 最大400キロ出るそうです。行きは300キロでした。帰りに400キロを目撃したのですが、写真を撮り逃してしまいました。


 竜陽路は地下鉄と接続しており、乗り換えて上海火車駅へ向かいます。竜陽路はショッピングモールや飲食店があります。通りがかったメイソウがマーベルとコラボしていました。グッズがたくさんあって、品質も良くて廉価でした。これはうらやましい。

 上海火車駅に到着しました。まずは切符売り場で予約しておいた切符を受け取ります。地上に出たら分かりやすく道案内の看板がありました。建物は道路の向こう側ですが迷わず行けました。

 切符の受け取りは予約番号とパスポートを出せばOK。上海火車駅のチケット売り場は虹橋火車駅ほど混んでいないので良かったです。上海火車駅と上海虹橋火車駅の違いですが、合肥行きの場合は上海虹橋の方が便数が多い気がしました。もし時間変更をするときは便利が良さそうです。


 上海火車駅。入るにはセキュリティチェックがあります。大きな駅です。乗り場が左右に分かれており、中央の通りがお土産や軽食のお店になっています。虹橋よりコンパクトで良いかも。



 合肥南駅へ。行き先を見ると張遼のテーマ(無双7)が脳内再生されます。


 この列車は停車駅が少ないので2時間8分で到着。他の列車は3時間コースが多いようです。合肥南駅。巨大な駅です。


地下鉄で市街地へ

 最近公共の場所で見かけるマッサージチェア。携帯決済で利用できます。人がいるラウンジでは現金を払って係員に動かしてもらうこともできます。結構いいんですよ中国のマッサージチェア。ゴージャス!!
待ち時間が長ければ長めのコースを利用して疲れをいやすこともできますね。

 合肥南駅は郊外にあるので、中心部へは地下鉄で向かいます。合肥は大きな都市ですが、地下鉄は発展途上といったところでしょうか。路線はめちゃくちゃシンプルです。乗り場の案内も分かりやすいですね。東京の鉄道駅を移動できるスキルがあるなら中国は楽勝だと感じます。


 地下鉄「大東門駅」から徒歩5分のホリデイインに宿泊します。このホテルは逍遥津公園まで10分のアクセス。とても便利です。今回の旅はあまり時間がなかったのですが逍遥津には3日間通って張遼像に三顧の礼をしてきました。橋や河沿いのライトアップが綺麗です。周辺は繁華街なので夜も人通りが多く、安心でした。

 合肥は2016年にも訪問しており、過去の記事にも情報がありますので、ご興味のあるかたはぜひご覧ください^^

合肥旅(逍遥津公園・李典墓・周瑜墓・周瑜城・合肥市内、郊外の三国志遺跡) 


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