2019年5月5日日曜日

ハルビン(哈尔滨・哈爾濱)訪問記③太陽島・果戈里書店

 ハルビンの観光名所として必ず名前が挙がる太陽島、ロシアの文豪ゴーゴリの名を冠した果戈里大街にある果戈里書店、防洪記念塔を散策したレポです。


太陽島公園を散策

 ハルビンの観光で調べると必ず名前が挙がる太陽島公園。太陽島は松花江の中州にあたる場所にあります。市の中心部から車やバスで橋を渡るか、ロープウエイでも渡ることができます。ここはハルビンの有名な氷祭りの会場でもあります。
 我々は太陽島の北にある東北虎林園からの帰りに立ち寄ったので、バスでやってきました。太陽島の入り口でバスを降りて、公園まで徒歩10分…!!いや~広い。まずは太陽島公園の近くに湿地公園があるというので、そこを目指そうとしたところ、湿地はやっていない??とか。5月上旬、まだ水がないのでしょうか。美しい湿地の風景の看板がでかでかと出ているのに、時期が悪かったのかもしれません。
 太陽島公園の入り口。何やら料金がかかりそうなゲートがあるけど、無料で入れました。


 入って早速観光カートがあります。20元ということで、中国の公園は絶対に広いのが分かっているのでここは素直に乗ってみることにする。園内は広い芝生に木陰があり、地元民憩いの場になっていた。レンタサイクルもあり、2人乗りや4人乗りなど家族友人で楽しめるようだ。テントを持ちこんで一日過ごす人たちも多い。

 園内にはレストラン、軽食ができるようになっているが、レストランというかフードコートでちょっとここではやめておこう、という感じ。軽食はソーセージやチップスなどを売っていた。ここではしっかりした食事は望めないので公園に入る前に腹ごしらえは済ませておいた方がいいようです。
 人工の滝やリス園、白鳥の池など散策スポットがあり、好きな場所で観光カートを降りることができます。カートに乗るときにチケットを渡されたのですが、次に乗るときもチケットを見せたら乗せてもらえました。チケットは3回分の券になっていたのですが、券をもぎ取られるところと何もしないところがあって法則が謎。2周何度か乗り降りしながら回っても追加料金を取られることはありませんでした。



 太陽島公園は新緑が気持ち良い憩いの公園でした。
 本土に戻るのに、せっかくなのでロープウエーを使ってみようと思います。公園の3番出口を目指せば松花江沿いの遊歩道に出てきました。ロープウエイの到着するところが見えたのでここが乗り場でしょう、出口から5分も歩かないくらいで乗り場に到着。料金は片道50元、往復80元で結構良いお値段ですが、せっかくなので松花江の上を渡ってみましょう。


 広い河をゆったりと上から見下ろすのはイイ気分です。鉄橋も見えて、ちょうど高速鉄道が走っていました。離れて行く太陽島を振り返れば相当広いのが分かります。到着したのは防洪勝利記念塔の近くでした。ロープウエイ乗り場の近くにバスターミナルがあるので市内に戻るのも便利でした。


まるでヨーロッパの図書館 果戈里書店

 観光ガイド本には載っていなかったのですが、東京ーハルビンの便を飛ばしている春秋航空のサイトで紹介されていた果戈里書店へ行ってきました。ハルビン駅から南東へ延びる果戈里大街という通りにある本屋さんです。果戈里はゴーゴリのあて字。ロシアの小説家ニコライ・ゴーゴリにちなんでいるそうです。「狂人日記」や「死せる魂」などの作品を書いた作家です。…読んだことは無いけどロシア文学の香りが漂うタイトルですね。
 果戈里大街は中央大街と違い、歩行者天国ではなく、車道です。その両脇に欧州風の建物が並んでいるので書店まで散策しても楽しいです。




 通りを歩いて15分ほどで果戈里書店に到着。この看板が目印。イイ感じのデザインですね。

 中に入ればそこはもうヨーロッパ。アンティークな建物を書店に改装したのでしょうか、趣がありますよ。2階がメインフロアで、本屋さんになっています。脇にはケーキやコーヒーなどのショップもあり、テーブルで喫茶を楽しめるようになっています。最近はやりの本屋さんのスタイルですね。







 ヨーロッパな景観の素敵な本屋さんでした。ちなみにここで「軍師連盟」と「推手」の小説本が無いか尋ねたのですが、ありませんでした。面積はそう広くないのでラインナップが限られていますね。街並みの散策と合わせて立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

ライトアップ防洪勝利記念塔

 ハルビン最終日にせっかくなので中央大街をつき当たりまで歩いてみようと夜の街を散策していたら、何やら塔が見えてきました。これは観光ガイドブックなどに載っているハルビンのランドマーク的な存在、防洪勝利記念塔ではないですか。地理が繋がった感じが嬉しい。防洪勝利記念塔は1956年の洪水と戦った市民を称える塔ということで、何か伝承的なものがないか辺りを探してみたけれど、特に何もなかった…暗いから見つけられなかったのかもしれない。塔の向こうには松花江、左右にはスターリン公園が細長く延びている。何かとロシアの息吹を感じる街でした。




 ハルビンの街は西洋風の建物が立ち並ぶ、中国の他の都市とはちょっと変わった雰囲気の素敵な街でした。そんな中に中国風の煌々としたライトアップや漢字の看板が溶け込んでいて、独特の味わいがありました。古い街並みの残る場所は他にもいくつかあるようなので、また訪問する機会があればもっと穴場的な場所を散策してみたいですね。
 軍師連盟(虎啸龙吟)の曹叡にドハマりして、中の人刘欢さんの故郷に行ってみたいなあという動機で訪れたハルビン。戦中日本との関わりも深い街であり、日本に対する感情がちょっと気になっていましたが、日本人と分かっても親切に接してくれた温かい街でした。同行の中国旅に慣れているみゆ丸さんも都会と違って穏やかな人柄の土地と言われていました。都会がせかせかしているのはどこも一緒ですね^^;
 最後に刘欢さんが春節の里帰りで微博にあげていたのと同じ看板らしきものを見つけて慌てて撮ったダイナミック構図写真。楽しかったハルビン、また訪問したいです。


 



 



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