有名な怪奇小説「吸血鬼ドラキュラ」にモデルとなった人物がいることはご存じだろうか。中世ルーマニアの小国、ワラキアの君主ドラキュラ公である。今回はそのドラキュラ公ゆかりの地を巡る旅に出よう。
串刺し公 ヴラド・ツェペシュ
ドラキュラことヴラド・ツェペシュは厳格な人物で、串刺し刑という残虐な処刑法を好んだことから恐れられ、ヴラド串刺し公(ツェペシュ)とあだ名された。また、トルコの脅威から国を守るため戦った英雄でもある。
小説家ブラム・ストーカーはミステリアスな東欧の小国の君主の名前を自作の怪物の名前に選んだ。皮肉にも、怪物は小説や映画で有名になり、ヴラドの名は吸血鬼として知れ渡ってしまった。
本当に彼は吸血鬼だったのだろうか?
そのような記録はない。自国での裏切りに遭いながらも強国トルコのメフメト2世と戦ったワラキアの英雄ヴラド・ツェペシュの足跡を訪ねてルーマニアへ旅立つことにした。
一路、ルーマニアへ
日本からルーマニアへの直行便は無く、ヨーロッパなどを経由してことになる。
東京から飛行機で約17時間ほど。今回、関西国際空港から飛ぶ予定だったのだが、台風被害で空港水没、急遽成田からの便で日程も変更しての出発となった。地元から羽田へ飛び、リムジンバスで成田空港へ。ここに並んでいる人たちもいろんな場所に旅するんだなと思うと楽しくなりますね。リムジンバスは事前予約がオススメ。
成田空港は2回目の利用。時間も遅めなのと特に連休でもないので割と人が少なかった。
出国手続きを済ませて搭乗口へ。いつもの中国とは違って長旅になるので緊張する。今回はドーハ経由にした。フランスやオランダ経由などヨーロッパ経由もあるけどカタール航空は比較的安い。
カタール航空の機内食。
いつもの東●航空とは比較にならない豪華さ^^長距離だからというのもあるのかな?
11時間ほどのフライトを終え、ドーハの空港に到着。このランプがあたまにめり込んだぬいぐるみの熊が面白い。広場の中心にある。
軽食を食べたり休憩して時間を潰す。しかし空港価格で水も食べ物もかなり良いお値段…!!
換算がめんどうで性格に計算していないけど水も300円くらいだったと。砂漠だけに水が大事なのか??搭乗口は無料の連絡列車に乗って向かう。この列車の感じ、バイオハザードの施設みたいですね(不吉かよ)
いよいよブカレストへ。
ここから5時間ほどかかるのでちょっと気が遠くなりそう。
機内食。
機内食はそこそこ美味しいので空港内で食べる必要はないかも。
ブカレストのヘンリ・コリアンダ空港へ到着。ドーハと比べると小さくてしょんぼりするけどこれが首都ブカレストのメイン空港なんですね。
空港でガイドさんと合流。
日本語でメールのやりとりをしてドラキュラの史跡を巡りたいと計画を伝えてあります。
日本語ガイドを雇う場合はドライバーとは別にもう一人必要らしく、そこまで予算がないので英語ができるドライバーのみ依頼した。
支払いは現金でちょっと良い値段のためここまで持参するのドキドキだった…
日本語ができる担当者と日程の再確認をして支払い、ちゃんと領収書ももらい、担当者とはここでお別れ。ドライバーとともにブカレスト市内へ向かう。途中、立ち寄るのはヴラド。ツェペシュの墓があるというスナゴブ修道院。
ドラキュラの墓があるスナゴブ修道院
湖の中に浮かぶ島で、かつては小舟で渡っていたらしい。数年前に橋ができて今は徒歩で渡ることができる。舟で渡ってみたかったな…
スナゴブ修道院への看板。天気は快晴。橋は工事中でした。今は夕方3時くらい。完全に時差ぼける。
修道院外観。
ヴラド・ツェペシュことドラキュラ公の死は謎に包まれている。戦の最中に仲間の兵に謀殺されたとか、トルコ兵に殺害されたとか明確ではない。その首は持ち去られ、イスタンブールの門にかけられたという話。
この修道院でドラキュラ公の衣服とみられる布の残骸が発見され、ここが墓ではないかと推測されている。遺体はなく、動物の骨が残るのみだったという。そんな場所ですが、このような綺麗な修道院です。ルーマニアはカトリックもあるけど正教会が多く、建物はこのような東欧系の特徴的なものが多く見られる。正教会の建物好き。
教会内部。
この金キラキンのイコンや壁画が特徴。ドラキュラ公の肖像のメダルが飾られていた。ドラキュラ公の足跡を訪ねるといいつつ、突然墓に来てしまうスケジュールは趣が無いが、行程の都合によるので已む無しだ。
ドラキュラの伝説を記したプリントや写真などが貼られている。
実はここを訪れるのは二度目、それでも感動している。以前は写真を撮っていたら撮影禁止!と店番のおばさんに怒られたのだが今回はそんなことは無かった。
ドラキュラ公の墓参りを済ませてブカレスト市内へ。ここは東欧の小パリと呼ばれるぶ街でその象徴がこの凱旋門。ロータリーの中心に立っており、街のシンボルでもある。
市内の風景。
東欧と言ってもヨーロッパ味が強い。すべてが絵になる。
ブカレストの老舗レストランで食事
ブカレスト市内の老舗のレストランへ連れてきてもらった。もう店内もおしゃれすぎて。
やっぱりパン。ちょっと堅い。
スープにつけて食べると良い^^
ルーマニアに来るといつも飲むレモネード。
瓶に入って結構良い量が出てくる。
魚料理もある。マスみたいな。
焼いて塩しかないので醬油を持参すると良いかもしれない。
肉だんご。
ママリガとサルマーレ(ロールキャベツ)
ママリガはトウモロコシを潰したもちみたいなもの。主食。
屋外でも食事ができる。
ちょっと寒かったので室内にした。
古い教会。
街中の風景がいちいち絵になる。
マンホールもカッコイイ。
紋章と、ブカレストと書いてある。この紋章は市のマークなのかな。
最後にブカレスト市内の公園へ。
ドラキュラ公の居城だったトゥルゴヴィシュテの城を再現した建物だそうです。時間が遅くて公園内には入れなかったので外から写真のみ。 明日からもドラキュラ公の史跡巡りへ。

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