2025年2月18日火曜日

最高すぎる香港アクション娯楽映画 トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦

観終わった後にこんなに面白いアクション映画がこの時代にあったのか!!と驚愕しました。香港映画の凄さを刮目せよ!!


最高すぎた!!トワイライト・ウォリアーズ 

黒社会が跋扈し、覇権を争っていた九龍城砦。

香港へ密入国した陳洛軍は大ボスに逆らったことで追われる身となり、九龍城砦へ逃げ込む。そこで城砦を取り仕切る男、龍捲風に出会う。龍は洛軍に仕事を世話してやり、洛軍は城砦で暮らすことになる。洛軍は龍の右腕である信一や闇医者の四仔、虎兄貴の舎弟の十二少らと友情を育んでいくうちに城砦を自分の居場所と思えるようになり、ここに居たいと願う。

しかし、洛軍は城砦大地主で龍の義兄弟でもある秋兄貴の仇、殺人王陳占の息子だと判明。命を狙われることになる。

・・・・・・SNSで話題になっており、ちょっと昭和の極道映画の雰囲気もある作品が人気ということが気になってほぼ事前情報無しで映画館へ行きました。

なにこれ、最高すぎん!!!???

全部。いやもう全部最高です。キャラクターにアクション、音楽。ドラマ、美術とどれも素晴らしい。主要キャラそれぞれが立っており、捨てキャラなし。アクションの格好良さ、派手さに圧倒される。往年の熱い少年漫画を全力で映像化したような作品。

九龍城砦の雑然とした風景の再現もすごい。狭い階段をバイクで駆け上がったり、窓から飛び込んだり、建ぺい率の高さをうまく使った見せ場が面白い。龍の営む理髪店は日本人にもノスタルジーを感じさせるものがある。

どのパートも間延びなし、ストーリーがサクサク進むのがすごい。忘れていた熱い友情、人情や闘志を思い出させてくれる最高のドラマ。

実のところ、どこか暗い雰囲気が苦手でアジアのアクション映画は期待していませんでした。。土下座です。すみません、面白すぎました。こちらは特典のポストカード。上映期間も終わりにちかいときだったので観に行けたのは二回でした。1月から知っていたらもっと観に行ってた!円盤も出たら買います!出して!

もうね、キャラクターがすごくいい。俳優陣がイケオジ・イケメンで演技派揃い。キャラごとのカッコいいカットや演出がこれでもかと盛りだくさん。

龍兄貴は人質からの逆転、タバコキャッチと登場シーンで心を鷲づかみされました。信一は私の好きなナイフ使い、チャラそうだし死ぬんじゃないかと心配していたのですがとても良い役周りだったので好感度アップ。主人公陳洛軍も悩んだり苦しんだりするシーンはすごく共感できて、武骨で無口だけど熱い心を持っているのが良かった。闇医者の四仔はAV観てて日本語が分かるのが面白い。しかも顔を覆うマスクを外したらイケメンて、少女漫画か!!とツッコミを入れてしまいました。十二少は童顔に見えるけどあの強面の虎兄貴も一目置く日本刀使いという意外性ある設定がよい。ラスボスの王九もやられ役と思っていたのにめちゃ強でカッコ良く見えてくるのがすごかった。

ストーリーは単純明快、人間ドラマも分かりやすい。正直、今時こんな昭和の熱血漫画のような映画が流行ることに昭和の人間は驚きを感じています。もちろんお涙頂戴だけの要素ではないのですが、古くさいと思える素材を濃厚な味つけで料理した作品という印象。

本作のもうひとつの大きな魅力は九龍城砦の美術、そして生活の様子だ。すでに解体されたミステリアスで混沌とした九龍城砦を再現したセットにワクワクした。スラム街と思っていた場所にも人々が普通に生活している風景に血の通うリアルを感じられた。龍の理髪店もそうだが、何故か日本人なのにノスタルジーを感じてしまう。彼らの居場所が無くなることが示唆されるラストシーンでは二度目の鑑賞で感極まって泣いてしまった。

アクションは本当に最高で、最初の血みどろ賭け試合から始まってバスでの逃走劇、洛軍と信一とのタイマン、龍兄貴で決着という一連の流れはもう呼吸を忘れて観ていました。アクション映画は最後ダレることも多いのですが、本作は最後まで全力投球だったのも最高でした。まさか王九がここまで強いとは。しかも漫画のような設定なのにそんなの関係無く熱中して観られるほど没入感がありました。

私は三国志が好きなのですが、その理由として志を持つ男たちの戦い、世代交代、そして叶わぬ夢というポイントがあります。叶わぬ夢というのは魏、呉、蜀がそれぞれ覇権を争うが結局どの国も中華統一できず、結局晋が統一を果たす。この無常感が好きです。本作も男たちが熱い想いをかけて戦い、世代交代があり、そして命をかけて守った場所である九龍城砦は解体が決まっている。その無常感をどう言い表せばいいのか、うまく言葉にできない。ラストシーン、信一の「変わらないものもある」という台詞が印象的でした。

カクヨムという小説サイトで映画感想エッセイを書いています。ぜひこちらも覗いてみてね。『独断と偏愛の映画紹介』

雰囲気のあるレトロ映画館

本作を観に行こうと劇場を調べたら、近所では超老舗のアングラ系というと怒られそうだがミニシアター系の劇場でしか公開していなかった。普段はイオンなどのシネコンに行くのでこの雰囲気の映画館がまだ残っていることに驚いた。

しかし、この雰囲気が作品にまた合うのだわ。素敵な映画館がこうして残っており映画を愛する人たちが集まるさまには感動を覚えました。ずっと残って欲しい劇場です。ちなみに二回目の土曜日に観にきたらかなりお客さんが多くてトワイライト・ウォリアーズ人気にびっくりでした。





映画前には腹ごしらえ

映画前はしっかりご飯を食べて行きたい方です。普段なかなか行かない映画館だったので行ったことのないお店に入ってみました。こちらはキッシュのランチ。中身のおかずが二種類選べました。ふわふわで香ばしい生地が美味しかったです。





こちらはレトロな劇場に負けないほど昭和な喫茶店。お得なランチを注文するとすごいボリュームで登場して想わず「わあ!」と声が出てしまいました。ボリューミーなチキンカツと新鮮なサラダも山盛り、海老まで載ったぜいたくなプレートでした。





2025年1月11日土曜日

上海浦東空港と虹橋空港を直結する市域機場線に乗ってみた

2024年12月に上海の二大空港を結ぶ列車の運行が開始されました。これは便利ではないか!?ということで乗車してみました。

上海の空港を結ぶ市域機場線

上海には浦東空港と虹橋空港という大きな空港があります。浦東空港は主に国際線、虹橋空港は国内線というイメージで、日本から入国して中国内地へ行くときには浦東から虹橋へ移動するケースも多いと思います。また、虹橋空港は虹橋駅と隣接しており、高速鉄道を利用する場合はやはり移動が必要です。

これまでふたつの空港を直結するのはシャトルバスか地下鉄でした。シャトルバスは浦東のバス乗り場から乗車すればノンストップで虹橋空港へ行くことができます。しかし、市街地の渋滞にやきもきすることもあり、所要時間は一時間見ておく必要があるでしょう。

地下鉄も乗り換えなしで通じているのですが何せ途中の駅が多い。リニアはスピードが速いですが、竜陽路という駅までしかないためそこから地下鉄に乗り換えることになります。

なぜ直結の便利な列車がないのかとずっと思っていました。2024年12月に開通した市域機場線は浦東から虹橋まで途中の停車駅が五つだけという快速のような列車です。乗り場は浦東だと第一と第二ターミナルの中間地点、地下鉄やリニアの乗り場の近くにあります。

看板の表示は「市域鉄」とあります。
乗り場もとてもきれいです。天井のデザインが中国らしくダイナミック。改札を通る前にいつものセキュリティチェックがあります。地下鉄等と同じです。
券売機はフロアの端にありました。「市域機場線」というボタンで購入。料金は26元でした。ちなみに現金も投入できるようになっていましたが何度やっても受け付けてもらえず。アリペイで支払いました。
このようなチケットが画面の下部分から出てきます。私はどこにチケットが出てきたのか最初わからずおろおろしていたところ、現地の方にそっと指差してもらい気付くことができました。
ちなみに、以前中国旅行していたときに上海地下鉄の交通カードを作っていたのですが、それでも改札を通過できました。
地下鉄二号線より断然途中の駅数が短いです。快速電車のようなイメージ。
新路線なのでホームもとても綺麗です。みたところ15分間隔で運行していました。
車内は地下鉄と同じ雰囲気。空港の乗客が多いので大きな荷物を置くスペースも。始発で乗れば普通の日なら座れそうですね。
スピードは地下鉄と同じくらいだと感じました。駅数が少ない分早く、40分ほどで到着しました。

到着して改札出口。私はカードのQRコードが反応せず駅員さんに声をかけて対処してもらいました。別の機会に見ているとQRコードを読み取り機に少し浮かせておく方が読み取り成功しやすいのかも。

虹橋空港と鉄道の虹橋駅は繋がっているので出口の案内で利用する施設へ進めばOKです。
電子書籍AmazonKindleで中国の風景写真集を販売しています。
中国美景vol.8 上海慕情: 外灘・豫園の夜景 都市の中の水郷古鎮 茶葉市場天山茶城 空港・鉄道駅

2025年1月10日金曜日

西塘古鎮へ行こう

西塘古鎮は風光明媚な水郷の古い町並が素晴らしい。ハリウッドアクション映画「ミッションインポッシブル3」のロケ地にもなりました。


西塘古鎮へのアクセス

西塘古鎮は浙江省嘉興市にあります。上海からバスが出ているらしいのですが、自信がないので高速鉄道で近そうな駅まで移動することにしました。こちらは上海虹橋駅。コロナ前にはここからいろんな街へ行きました。



「陳情令」や「熱烈」を観て好きになった中国の大スター王一博の看板。中国では中華ドラマで今をときめく俳優さんの看板を見つける楽しみもありますね。待ち合い中に虹橋駅の商店で肉月餅を買いました。



新幹線は事前にTrip.comという旅サイトで予約済です。予約時に入力するパスポート番号の紐付けができるようで窓口での紙チケットの交換は不要でした。改札にパスポートをかざすと通過できます。

が、なぜか引っかかるので有人改札ばかり通ることになりました。なぜだ・・・・・・便利さがあまりに惜しい。無事に新幹線に乗り込みました。


車内は日本の新幹線と同じくらい綺麗です。日本で無くなってしまった車内販売もあります。ここは二等座ですが充分快適です。車内のデザインは中華らしいですね。西塘古鎮最寄りの高速鉄道駅は嘉興南のはず。30分ほどで到着です。



西塘は観光地だからバスがあるだろうと思ってバス乗り場に向かったのですが、夕方六時半で西塘行きのバスなどありませんでした。最終は十七時台で終了。昼間観光用の時間割のようです。ちーん。

仕方が無いのでタクシー乗り場に行ってみると、タクシー待ち客はなし、かなりの台数が待機していました。「西塘古鎮」と書いた紙を見せていくらか訊ねたらメーターで走るとのこと(ジェスチャー理解)
中国人の作法に従い前の座席に乗り込んだのですが、中国語がしゃべれない私は運転手と沈黙のまま45分過ごすのであった。運転手さんすまん、後部座席にしておけば良かったかな。


水鏡が美しい夜の西塘古鎮

タクシー料金は120元くらい。助手席に座ったのでナビを凝視していましたが、回り道などせず安全運転してくれて快適でした!こちらが入場ゲート。

西塘古鎮はハリウッド映画「ミッションインポッシブル3」のロケ地になったこともあり、コロナ禍前からぜひ行きたいと思っていました。まさに念願の地です。今夜はここに宿泊しますよ。

そこで気になっていたのが、宿泊客は入場料が必要なのかどうか。事前に確認したら必要、とあったので入場ゲート付近をうろうろしたのですが門番不在・・・・・・。すみません、お邪魔します。


ホテルを探して歩く道で大興奮。このあたりトム・クルーズが走ってなかった?ライトアップも派手ですっかり観光地然としていますが、いいんですよこれで。


風がないので水面に景色がそのまま映っています。美しい。夜の水郷は見る価値ありです。
ところでホテルが見つからないんですよ。Trip.comの地図を頼りにホテルがあるはずの場所をうろうろ。どう見ても廃墟しかない。やばい、もしかして廃業!?






ホテルが見つからず超焦る

結局、困ってうろうろしていたら見かねたお店のおばちゃんが声をかけてくれました。ホテルの情報を印刷したプリントを見せると電話をかけてくれ、橋のたもとに連れていかれて「ここで待って」と言われました(気がしました。中国語分からないのでジェスチャーで理解)

しばらくするとホテルのスタッフと思われるにいちゃんがやってきてスーツケースを持って先導してくれます。しかし、このにいちゃんが連れていこうとしているのが本当に予約しているホテルかがわかりません。地図とは全然違う方向に進んでいくので不安で仕方ない。

で、この路地へ入っていく。え、騙された・・・・・・?もしこのにいちゃんが悪人だったら死ぬかもしれん。不安は絶頂に。だってこの路地ですよ。




長い長い暗い路地を抜けるとちゃんと素敵なホテルがありました!予約サイトで観た外観です。本当にホッとしました。寿命が百年くらい縮みました。

西塘景区内はこんな感じの路地にたくさん民宿があるという形式みたいです。民宿なのでロビーというか、事務室でパスポート確認。にいちゃんがパソコンの操作に慣れておらず、手こずりまくっている。背後から画面が丸見えだったのですが、外国人の宿泊にはいろんな入力項目があるみたいで慣れていないと面倒そうでした。

ここにきて断られませんように、とドキドキしながら待つこと15分。長かった。ちゃんと部屋を用意してもらえました。




部屋は広いしデザインも素敵で綺麗でした。
が、寒すぎる。空調が三十度に設定されていたのですが、全然効かない。まるで外気温と同じです。部屋の中で凍死するかと思いました。これでお湯が出ないとなると本気で凍死。日頃の行いか、ちゃんとお湯は出ました。
いろいろ大変でしたが、現地の方の優しさによりスリリングな思いをしつつも無事に辿り点けたのは良い思い出です。

2024年11月24日日曜日

中国美景vol.9 成都旅情 発売

電子書籍(AmazonKindle)で読める中国の風景写真集シリーズ

中国美景vol.9 成都旅情 四川省の省都 成都と周辺を旅行した旅レポ写真集

まさかこうして新作が出せると思っていませんでした。コロナ明け初の中国旅行は成都です。成都には多くの観光地があります。そのほんの一部ですが訪問した土地の写真をまとめました。

諸葛亮を祀る武侯祠、劉備の墓「惠陵」、劉禅にゆかりのある洛帯古鎮など三国志ファンにもぜひ読んで欲しい一冊。有名な美しい書店「鍾書閣」の都江堰店にも訪問しました。幻想世界のような景観は圧巻!

【収録場所】成都武侯祠・錦里・洛帯古鎮・九眼橋・都江堰鍾書閣・都江堰のほか、グルメ写真

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軍師連盟ロケ地訪問記-横店影視城へ行こう

中国映画・ドラマファンの聖地、横店影視城 秦王宮に行ってきました!軍師連盟の魏の宮殿で主に登場する建物です。ドラマに登場する建物そのままの景観には感動しました!!司馬懿や曹操、曹丕、曹叡たちがいた場所へ、いざ!! 東洋のハリウッド、横店影視城    横店映視城は...