呉の都、建業
江蘇省南京市の古い呼び名は建業、呉の都です。孫権が229年に都とした場所です。その後、健康と名前を改め、東晋、南朝の都として栄えました。長年政治、文化の中心地だった南京市は現在、江蘇省の省都、直轄市となっています。孫呉ゆかりの地、南京には孫権墓があります。
南京南駅から地下鉄で向かうのは明孝陵。明の朱元璋の陵墓がある史跡公園です。その敷地内に孫権の墓や紀念館があります。
中国の駅は広く、壁にこうしたご当地レリーフや壁画があります。そういうのも中国の駅を利用するときの楽しみのひとつです。
巨大石像が並ぶ明孝陵の神道
明孝陵は中山陵景区という広大な観光地の一部です。地下鉄で入り口近くまでアクセスしようとして数キロ離れた場所に到着してしまい、滴滴を掴まえて移動することになってしまいました。広すぎです。
- 住所:江蘇省南京市玄武区紫金山南麓
- 行き方:地下鉄2号線苜蓿園駅下車、徒歩10分
- 入場料:70元 ※時期やセット券により変動あり
- 営業時間:2月~11月:6:30~18:30/12月~1月:7:00~17:30
明孝陵の神道石刻。巨大な動物の立像や 座像が並びます。神道は高貴な人物の陵墓に至る道です。ここにあるのは獅子、獬豸(霊獣)、駱駝、象、麒麟、馬の六種類。その風景は神秘的で、写真スポットになっています。緑に囲まれた場所なので、新緑、紅葉の時期には素敵な風景が楽しめそうです。
このように道を挟んで二体が向き合って建てられています。
神道の脇に孫権紀念館の案内看板がありました。
孫権墓と東呉大帝孫権紀念館
神道から外れて歩くこと5分ほどで孫権の像を見つけました。その背後には東呉大帝孫権紀念館があります。訪問時、月曜日だったので紀念館は休館。小さな資料館なのですが、博物館と同じように休みだった・・・・・・残念!!
以前、訪問したことがあり、孫呉の功績を示す資料館になっていました。随分前なのでリニューアルされていると思います。機会があれば再訪したいです。
その近くに呉大帝孫権蒋陵、孫権の墓があります。文物碑がリニューアルされて白くて立派になっていました。孫権の墓は発掘されているわけではなく、ここにあるのは文物碑のみ。中国の有識者によれば、この地下に墓は無いそうです。
神道がカーブして作られているのは、孫権墓を避けるためでした。朱元璋は孫権を英雄だと認めていた、と民間伝承にはあるそうです。孫権墓の周辺は梅園になっており、時期には美しい景色が望めるそうですよ。
明孝陵までの長い道のり
三国志ファンとしては孫権墓で大満足なのですが、ここの本体は明孝陵です。せっかくなので明孝陵へ行きましょう。石畳の道が整備されていますが、とにかく敷地が広いです。私は鈍足なこともあり、行き着くまで30分ほどかかりました。9月でしたが、熱中症になりかけて死ぬかと思いました。
明孝陵は朱元璋の陵墓で、世界遺産に登録されています。朱元璋は貧しい農家に生まれ紅巾の乱で頭角を現わし、明の初代皇帝になった人物です。
陵墓に辿り着くまでの道がめちゃくちゃ長いです。三つの門がある文武方門。中国らしい建築です。
途中の土産物店にささやかに三国志グッズがありました。デフォルメキャラのマグネットとレゴっぽいブロックでしょうか。土産物のメインは明代です。
遠くからでもその威容がわかる方城明楼。この背後に朱元璋の陵墓があります。
首が痛くなる角度で見上げないといけないほどの壁。高さは16メートル。人物との比較でその巨大さをご確認ください。
トンネルをくぐります。壁の厚みがわかりますね。
トンネルを出ると正面が壁!?よく見ると、山自体を封土とした陵墓でした。スケールがすごい。宝城とも呼ばれています。この地下に墓所があります。ほぼ森ですね。壁に「此山明太祖之墓」と刻まれていました。
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