神話の国、島根県の松江市東出雲町には古事記のイザナキ、イザナミ神話に登場する黄泉津比良坂があります。
古事記に登場する黄泉津比良坂
黄泉津比良坂は黄泉の国(死者の国)への入り口と言われています。
神話の物語では、イザナキが亡くなった妻イザナミを追って黄泉津比良坂を通り、黄泉の国へ向かいます。そこで変わり果てた姿のイザナミを見て驚き、追ってくる黄泉の軍勢を振り切ってイザナキは逃げ帰ります。
松江市東出雲町の国道9号線を逸れて山道を登った先にあります。5台分の駐車スペースもあり、観光客がちらほら訪れていました。
しめ縄をくぐるときにちょっと緊張しました。神聖な雰囲気が宿っているような気がします。
しめ縄の先には石碑が。ここが伝説の地であることが刻まれています。
イザナキが黄泉の軍勢を撃退するときに投げたのは桃の実。その逸話にちなんでヤマモモの木がありました。
この岩が黄泉への入り口を塞いだ「千引の岩」ということでしょうか。
3つくらい大きいのがあってどれがそうなのかよく分からなかった。この先は森になっており、坂があるわけではありませんでしたが異世界への入り口という雰囲気がありました。
映画「瞬 またたき」のロケ地と説明されていました。「逢いたい人にもう一度逢える場所」ということですが、ホラー好きの私としてはつい「ペットセメタリー」を思い浮かべてしまいます。
帰りに森への入り口に「伊賦夜坂」と看板が出ていました。
伊賦夜坂は古事記に記述があり、ここが黄泉津比良坂とされています。てことはここが本当の黄泉津比良坂!?薄曇りの天気もあってめちゃくちゃ怖い・・・。行ってみたい気もするけどどうしようか、と迷っていたところ、熟年ご夫婦が進んでいくので後をついて行きました。一人では無理だった。
ただの山道なんだけど、神話の世界の神秘スポットということもあり、ドキドキしますね。しかしこの先はどうも山道が続く感じなので(ちょっと怖い)引き返してきましたチキン野郎です。
イザナミを祀る揖屋神社
黄泉津比良坂からほど近い場所にイザナミを祀る神社「揖屋神社 いやじんじゃ」があります。
『出雲国風土記』に伊布夜(いふや)社として記載されている古い神社だそうです。せっかくなのでこちらも参拝していきましょう。※2020年11月訪問時は改修中でした。
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