2026年版映画「八つ墓村」岡山県ロケ地巡り-その2

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八つ墓明神のロケ地の写真

八つ墓明神のロケ地

映画「八つ墓村」(2026年版)のロケ地巡りの続きです。

西脇屋商店さんの前の道を川に沿って上っていくと、三座神社があります。「應永二年四月、中屋宮五良政光が大願主となって国土安全・五穀豊饒を祈願し、この地に奉斎した」と岡山県のホームページに簡素な説明があります。

三座神社 基本情報
  1. 住所:岡山県高梁市中井町西方1943
  2. 行き方:自家用車またはレンタカーのナビに従う
  3. 入場料:無料
  4. 参拝時間:フリー

神社があることはお店の奧さんから教えてもらっていたのですが、googlemapでは山の中にポインターが立っています。看板もなく、どこから行けばいいのかわかりません。とりあえず、車を公民館の脇に駐車させてもらい、地図上の神社の場所に行けそうなあぜ道を進むと、石柱が見えてきました!

普段からマイナーな史跡巡りをしているので、こういう場所で謎に嗅覚がいいのが役立ちました。

八つ墓明神の鳥居と石段

まさに映画のシーンそのもの、鳥居の向こうに石段が続いています。映画では鳥居の扁額が八つ墓明神になっていましたね。

石段は杉の枝が落ちて誰も通った形跡がありません。めちゃ長いし森は暗いし人はいないし、このまま先に進んで良いものかちょっと不安になりました。歩きにくいので気をつけて上ります。

石段の先にある杉の木

石段の先にありました!日本の杉の木もそのまま!これにはちょっと感激です。この杉の木に金田一が抱きついていましたね。この前で神楽のシーンが撮影されたことになりますね。神楽の意味がわかると鳥肌が立ちました。意味も知らずに踊りとして伝わっていたのでしょうか。恐いですね。

神社と神楽の面

神社の中には八つの石碑はありません。写真は遠景ですが、正面に神楽の面がかけてありました。岡山県は備中神楽が有名なので当たり前といえばそうですが、映画を観たあとだとゾゾゾときてしまいました。

ここで一組のロケ地巡りの方と遭遇しました。なんと、神楽のシーンの広場まで車で上ってこられたとか。途中の坂道が怪しいと思ったのですが、どこに通じているかわからないので冒険しなかったんですよ。公民館の先に山の上に上る坂道があったので、車の方はそちらから行けば石段を上がらずに楽ができます。

金田一が絡んでいた狛犬

金田一が絡んでいた狛犬。

神社の石碑

要蔵が潜んだ洞穴、宇山洞

要蔵の死体があった洞穴は新見市の宇山洞です。新見と言えば井倉洞や満奇洞が有名で、宇山洞は初めて聞きました。地図にも載っていたので現地に向かったのですが、結果入れず。

宇山洞 基本情報
  1. 住所:新見市豊永宇山
  2. 行き方:自家用車またはレンタカーのナビに従いながら案内看板を頼る
  3. 入場料:無料(※新見市への入洞届等の手続きが必要な場合あり)

駐車場には看板があり、新見市に入洞届を出してくださいと説明が。まあ入り口だけ見て帰ろうと矢印の方へ進んでみたのですが・・・

宇山洞への道の看板

昼間でも暗い森の奥、獣道で看板は無いし足元は泥濘んでいる。入り口にも辿り点けずにすごすご引き返してきました。正直言わせてもらいますと、ロケ地マップはあるけどめちゃくちゃ不親切!ある意味、ホラーな体験が出来て面白かったです。

宇山洞周辺の森

金田一との出会った県道50号

県道50号ということで場所が特定できないままとりあえず50号線を走ってみました。田舎のバスって一本逃したら次は翌日、なんてことになる恐ろしい時刻表になっています。辰弥がバスを逃すシーンでは完全に詰んだ・・・!!と思いました。東京モンは田舎のバスの怖さを知らないんだよ!

ここも自家用車かレンタカーでないとぶらっと来られない場所ですね。この周辺を走っていると実際の備北バスのバス停があり、映画と同じだ!と嬉しくなりました。

県道50号周辺の風景
県道50号周辺のバス停

丘にそびえたつ要塞のような田治見家

田治見家として登場するのが広兼邸。小泉銅山と硫酸鉄の製造を営み、巨万の富を築いた庄屋、広兼氏の邸宅です。石垣の上に建つさまはちょっとしたお城のようです。現在は一般公開され、見学することができます。屋内は入ることができません。

広兼邸 基本情報
  1. 住所:岡山県高梁市成羽町中野2710
  2. 行き方:中国自動車道新見ICから約40分またはJR備中川面駅からタクシー約30分
  3. 入場料:大人 400円、小人(中学生以下) 200円
  4. 営業時間:10:00〜17:00(12月〜3月は10:00〜16:00 ※無休・年末年始除く)
田治見家として登場する広兼邸

ここは過去の八つ墓村映画でも登場しました。いかにもといった感じの巨大な邸宅は迫力があります。山の中腹に建っており、駐車場から坂道を上っていくようになります。1977年の八つ墓村を観たら、スロープに手すりがついておらず、時代の流れを感じました。

医者の久野さんが死んでいた場所

この辺りにひっかかるようにして医者の久野さんが死んでいました。結構高さがあるので恐かったのでは、と思います。

広兼邸の櫓

邸宅に似つかわしくない櫓。中では八つ墓村ポスターが貼られていました。このショッキングピンクは斬新だなと思いました。遠くからかなり目立ちますね。

広兼邸の風景
広兼邸周辺の風景
広兼邸の風景
広兼邸から下界を見下ろす風景

庭から下界を見下ろす。特権階級みがあります。まさに庄屋の家ですね。

広兼邸の家屋

家の中は入ることができませんが、開け放たれているので庭から見学することはできます。

広兼邸の囲炉裏のある部屋

囲炉裏のある部屋は日本昔話のよう。こんな木造家屋で火を焚くって改めて考えると結構恐いですね。うちは電化住宅なので余計にそう感じました。

広兼邸の倉

家の裏には立派な倉もあります。すぐ背後は山の斜面になっています。田治見家と鍾乳洞が繋がっている、という設定もなかなかに納得です。

山からの湧き水と神棚

山からの湧き水を溜めています。小さな神棚がありました。

湧き水を溜めている場所

要蔵が駆けた桜並木は岡山県でも赤磐市という場所で、この付近からはかなり距離があるのでこれで終了です。桜の時期には夜桜を見にいってみたいものです。

ロケ地マップまで作ったものの、お金を落とすところがほとんど無いので大して経済効果が見込めないという・・・渋い味わいがありますね。今回は真備町の疎開宅から岡山県の県北を巡ったのですが、飲食店になかなか出会えず、夕方遅くにようやく日本一たい焼きカスタードにありつけました。

2026年版映画「八つ墓村」の感想

金田一シリーズは映像か漫画でしか触れたことがないライト層に属することを宣言して、現代版としてホラーミステリの要素を加えた気鋭の作品だと思います。途中までホラーなのかミステリなのかどっちなんだ!?と思いながら観ていて、あ、ホラーなのか!とわかってから頭を切り替えて楽しめました。

原作の複雑な人間関係は適度にスリム化されており、濃茶の尼はふりふりさんと現代風アレンジもあり、ホラー映像は気合いが入って見応えがあり、エンタメホラーとして面白かったです。要蔵が桜の下を走るシーンは映像の美しさと衣装の奇抜さで、すばらしく絵になるカットでした。

金田一の出番が少ないな、と思ったのですが過去作品を観ても案外出番が少なく、もともとこんなものだったのか、と納得。でも人をくったキャラが面白かったのでもっと観たかったな、と思いました。他の作品もホラーシリーズ化してもいいのでは。

原作のラインが好きな方にはなんじゃこりゃ、な作品に思えたかもしれません。しかし、これだけ何度も映画化されている八つ墓村をまったく同じシナリオで映画にする必要性はあまり感じないですね。原作準拠にすると孔明は五丈原で没するというくらいにはネタバレしているわけだし、ここはホラーに振り切って大胆アレンジ、というのは良かったと思います。

20台の若者は横溝正史や金田一を知らないと言いました。何もしらない人が横溝作品や金田一を知るきっかけになったのではないでしょうか。

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