2021年7月24日土曜日

呉市で海軍の歴史を辿る

広島県呉市は古くは村上水軍の根城とされ、明治時代は帝国海軍が軍港を置いた。海軍にゆかりのある施設が残り、現在も海上自衛隊の拠点となっている街です。


大和の巨大模型に感動!ヤマトミュージアム

三国志好きの方はつい「ご」と読んでしまいそうですが、「くれ」と読みます。帝国海軍の拠点だった呉市ではあの戦艦「大和」が造られました。呉の歴史と造船、鉄鋼などの科学技術を紹介する呉市海事歴史科学館はヤマトミュージアムの愛称で親しまれています。

【アクセス】JR呉駅から徒歩5分/車の場合は山陽自動車道 広島東JCTから約35分
【料金】 一般(大学生以上)500円 高校生 300円 小・中学生 200円
【所要時間】約60分
※2021年8月現在

入場してまず見学したいのは10分の1スケールの戦艦ヤマトの模型。ぐるり360度から見学でき、吹き抜けの二階からも見下ろすことができます。立派なレーダーやいくつも突き出た砲台など、迫力があります。

潜水艦やゼロ戦、回天などの大型展示品のフロアも。回天は人間が操作する魚雷。若い命が失われました。

大和もすばらしい技術を結集して造られた船でしたが、すでに船の時代は終わり、活躍の機会なく海に沈んでしまいます。乗組員の顔写真や出身地が並ぶパネルを見ると、多くの人たちが犠牲になったことが実感できます。

テラスからは道路を挟んで向かいにある鉄のくじら館の潜水艦が一望できます。この潜水艦は実際に使用されていたもので、艦内を見学できます。後ほど紹介。

このような資料と向き合うと、戦争の悲惨さや平和の大切さについて考えさせられました。遺品の引き上げプロジェクトも興味深かったです。海中から引き上げられた部品や遺品などの展示もありました。大和を通して戦争について考えるきっかけになる非常に深みのある展示内容で、見学できて良かったです。


実物の潜水艦を見学!てつのくじら館

海上自衛隊呉史料館はてつのくじら館の愛称で親しまれています。潜水艦の発展と現況や掃海艇の戦績と活躍等に関する歴史的な資料を見学することができます。役目を終えた実際の潜水艦の中を見学できるのが見どころ。艦内にはショップやカフェも併設。大和ミュージアムの隣にあるので、ぜひ立ち寄ってみよう。

【アクセス】JR呉駅から徒歩5分/車の場合は山陽自動車道 広島東JCTから約35分
【料金】無料 
【開館時間】午前10時~午後6時まで 入場は入替制
【所要時間】約45分
※2021年8月現在

実際の潜水艦内は撮影NG。まさに巨大なてつのくじら。艦内は映画で見るような計器類が並んでおり、思わず興奮してしまった。「レッドオクトーバーを追え」好きだ。

入船山記念館

旧呉鎮守府司令長官官舎を中心とした当時の建物を見学できます。大和ミュージアムから徒歩15分程度のアクセスなので、ぜひ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。近くに呉市立美術館があります。

【アクセス】JR呉駅から徒歩13分/車の場合は山陽自動車道 広島東JCTから約40分
【料金】 一般 250円/高校生 150円/ 小中学生 100円
【開館時間】9時~17時(入館は16時30分まで)火曜日は休館
【所要時間】約30分
※2021年8月現在

途中にある呉海軍病院跡。現在は呉医療センターという立派な病院が建っていました。

坂道を登ると門が見えてきました。緑豊かで静かな場所です。資料館で入場料を支払います。大和ミュージアムの半券があれば割引してもらえました。

洋館が見えてきました。明治38年の建築で、木造平屋建て、洋館と和館が混在していました。歴代の呉鎮守府司令長官官舎として使用されたものだそうです。

古い洋館が好きな方にはたまらない空間。洋室を抜けると和室の縁側という面白い造りになっていました。

アレイからすこじま 

国内で唯一、潜水艦を間近で見られる公園です。海上自衛隊の潜水艦や護衛艦が停泊しているのを見ることができました。公園に沿って旧海軍工廠のレンガ建造物が並び、カフェやレストランとして営業していました。駐車場は山を少し登った場所にあります(無料)。公園自体は300メートルの遊歩道でこじんまりとしています。

呉市の海軍関連スポット巡り、一日満喫できました。




2021年7月23日金曜日

安芸の宮島散策

広島県にある安芸の宮島は日本三景のひとつで、海に浮かぶ赤い大鳥居が有名な厳島神社が有名です。夏の盛りに厳島神社周辺を散策してきました。

世界文化遺産の厳島神社

宮島は弥山を主峰とする原生林に覆われた山々が古くから自然崇拝の対象とされてきました。中でも海に浮かぶ赤い大鳥居のある厳島神社が有名です。平清盛が安芸守に任ぜられたとき、「厳島神社を造営すれば、位階を極める」と夢のお告げを受けたことから寝殿造りを模して増設されました。

宮島は国の史跡名勝、瀬戸内海国立公園に指定差され、平成8年12月には世界文化遺産に登録されました。

宮島と言えば、牡蠣やもみじまんじゅうが有名ですが、あなごめしを忘れてはいけない。厳島神社に渡るフェリー乗り場付近や、神社近辺の食堂で食べることができます。有名店「うえの」はフェリー乗り場近くにありました。しかし、11時頃からすごい行列で断念。別のお店でゆっくり食べました。ふかふかの穴子は香ばしくて美味!

宮島へはフェリーで渡ることができます。フェリー乗り場はJR宮島口、広電宮島口から徒歩すぐ。まっすぐ正面に見えています。料金は大人往復360円、10~15分間隔で運行しており、夜も20時台まであります。

宮島へ渡る船の上から。瀬戸内の穏やかな海と島々がとても美しい。

宮島へ上陸。平清盛公の立派な銅像が建っていました。ちなみに唐から帰還した弘法大師空海も宮島へ立ち寄り、弥山に御堂を建てたそうです。

宮島名物の鹿。鹿せんべいも売っています。フェリー乗り場の正面の広場で見かけることができました。以前はもっとたくさんいたような気がする。スーパーの袋をぶら下げていると寄ってきます。

そして、一番の見どころ、大鳥居が・・・何と令和の大改修中でした。そう言えば、春頃に訪問した人が改修中と言ってたわ・・・。下調べもせずフラフラ行くとこうなるんだよ、でもこの歴史的景観は今しか見られないし、良かったことにしておこう。

厳島神社。朱塗りの建物が青空に映えます。すっかり干潮でしたが、海に浮かぶ姿も見ていたいですね。干潮、満潮時刻は看板などに書いてあるので狙い目があれば調べていきましょう。




畳857枚の広さ 千畳閣

厳島神社から徒歩圏内にある千畳閣は豊臣秀吉が毎月一度千部経を読誦するために建立させた大経堂です。秀吉の死により、未完成のまま現在に至るそうです。その広さ、畳857枚分、太い柱が並ぶお堂は圧巻。

天井を見れば、確かに剥き出し。回廊では宮島の自然を眺めながらくつろぐ人たちの姿がありました。天井にはたくさんの額がかけられています。

千畳閣の近くには五重塔があります。朱塗りの立派な塔は絵になります。高さは27.6メートル、1407年に建立されました。この塔の立つ丘は厳島合戦で陶軍が陣を構えたと伝えられているそうです。

弥山登山に挑戦

弥山は宮島の主峰である535メートルの山で、いくつかの登山ルートがあり、山頂には展望台があります。登山に挑戦したのですが、熱さのために3分の一も登れずダウン。すごすご引き返すことになりました。旅には体力と痛感する次第。

登山の途中に出会った鹿。野生の鹿っぽくてなんだか嬉しくなった。スタンドバイミーを思い出す。

登山を諦めて食べたかき氷は格別。あずきと白玉の全部盛りを食べました。次回は涼しいときに挑戦したいですね。

自力登山は諦めたのですが、弥山はロープウエーで昇ることができます。紅葉谷を抜けて展望台まで向かいました。山頂からは瀬戸内の多島美が見渡せます。本当に美しい!

ロープウェー駅から瀬戸内の海を眺望できます。山頂には寺院や奇岩など見どころがあり、多少のアップダウンがありますが時間があれば散策してみてはいかがでしょうか。登山靴でなくても良いですが、スニーカーなど歩きやすい靴の方がいいです。

下山して土産店で見つけた揚げもみじ。おまんじゅうをあげるというハイカロリー食なので躊躇しましたが、せっかくなのでと買ってしまいました。サクサクの生地にあんはほかほかあつあつになっており、揚げたてをいただくので美味しい。これはなかなか妙味でした。チョコやクリームなどいろんな味があります。ぜひお試しあれ。




2021年7月12日月曜日

境港・水木しげるロードを散策

鳥取県の境港は「ゲゲゲの鬼太郎」の作者、水木しげる氏の出身地。境港駅を出たらそこは妖怪の町。水木しげるロードでは177体の妖怪たちが出迎えてくれます。


妖怪たちの待つ水木しげるロード

鳥取県境港は日本海に面した海沿いの町です。すぐ近くに隠岐へのフェリー乗り場もありました。JR境港駅を出れば、鬼太郎ワールドが広がっています。執筆中の水木しげる先生と鬼太郎、ねずみ男。

境港駅前も見どころがたくさん。世界妖怪会議の様子。鬼太郎のブロンズ像の足についているのは新型コロナ対策でブロンズ像に手を触れないで、という注意書き。177体すべてのブロンズ像についていました。楽しいブロンズ像たち、つい触りたくなるけど、ここは見るだけにしておきましょう。

近代的な境港駅。ロータリーの街灯はなんと目玉!ラッピング電車やバスも走っていました。


駅前から800メートル続く妖怪ワールド

水木しげるロードは境港駅を出てすぐに始まります。通りには177体の妖怪ブロンズ像や、鬼太郎グッズのショップや飲食店が並びます。

ちなみに、数年前に来たことがあるのですが、当時寂れた商店街にブロンズ像が建っているだけという印象でした。駅前はリニューアルされて綺麗になっていたので驚きました。町おこしがもっと盛り上がればいいですね。

妖怪神社が出来ていました。河童の泉や水木しげる記念館など、ブロンズ像以外にも楽しい見学スポットがあります。今回は記念館には入らずでした。妖怪倉庫はリニューアル中。合わせてまた訪問したいです。

「ゲゲゲの鬼太郎」キャラが並ぶ道

水木しげるロードには177体のブロンズ像が並びます。当初は23体だったのがここまで増えたそうです。ブロンズ像の造詣も素晴らしいですが、台座のデザインも凝っており、見ていて楽しい!新しい像は特に出来が良いですね。

これ、昭和の鬼太郎アニメを見ていた人は懐かしいのでは!?このおっさん蟹コワイよね。

このだるま、かわいい。どの像も生き生きとしており、いろんな角度からじっくり眺めてしまいました。1~2メートルおきに設置してあるので次は何だろうとワクワクしながら散策を楽しめました。


夜にはホラーなライトアップも

夜にはライトアップが楽しめます。日没から夜十時まで。ブロンズ像のライトアップの他に、妖怪影絵が面白い。影絵はぼんやりと現われるので、ドキッとします。

新型コロナの影響もあってかデフォルトなのか、夜はお店がほとんど閉まっていました。買い物をしたいなら昼間に行きましょう。訪問したのが日曜の夜とあって、人も少なく本気でホラーな気分になりました。


境港で海鮮料理を食べよう

境港は海沿いの町、海鮮グルメは外せません!境港で食べた海鮮料理です。こちらは海鮮ちらし。ご飯が見えないほど具材が乗っています。魚介類はとても新鮮で美味しい。

こちらはサーモン丼。生サーモンと炙りサーモンが半々で楽しめる!海鮮のお店の味噌汁は魚介の出汁がきいて格別に美味いですね。

鯖すき定食。醤油ベースの出汁に入れてしゃぶしゃぶのようにあぶっていただきます。身が新鮮でツヤツヤ。

まぐろの白子天ぷら。ちょっと珍しい料理があるのも港町ならでは。境港に行ったら海鮮料理をオススメします!




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