2019年4月19日金曜日

中国の地下鉄を利用してみよう

中国の大都市には地下鉄があります。市内のメジャーな観光地を巡るにはとても便利。
値段も3元~5元程度ととてもリーズナブル。渋滞する市内をタクシーで移動するより地下鉄がオススメです。



中国の地下鉄(地鉄)の乗り方


 海外の地下鉄というと、何となく治安が悪そうなんてイメージがありますが(ロサンゼルスで地下鉄を利用しようとしたらガイドにやめてくださいと止められた思い出…)、中国の地下鉄は明るくてきれいです。乗り方はどの都市でも共通なので一度覚えたらどこに行っても同じように利用できます。私も遺跡巡りに同行してくれた方に乗り方を教えてもらい、以後一人でも利用できるようになりました。地下鉄に乗れると一人でも行動の幅が広がるし、何よりリーズナブル。都市部の渋滞の中タクシーで移動するより快適です。
 地下鉄は北京や上海、南京など大都市にあります。看板は「地鉄」と出ています。
 乗り方は日本と同じ要領です。まず、このような券売機で切符を購入します。画面がタッチパネルになっており、行き先の駅をクリックするとそこまでの料金の切符を購入できます。金額が分かっていたら、金額指定でも操作できました。現金払いOK。紙幣も投入できます。ボロボロの中国紙幣が使えるのがなかなか衝撃。あまりボロボロだとのみ込まれるかもしれないので、紙幣を使う場合はそこそこ綺麗な小額紙幣を投入しよう。硬貨も利用できます。

 行き先の距離にもよりますが、基本的に4元前後かな。かなりリーズナブル。切符は1度限りのカードの場合とプラスチックのコイン状のパターンがありました。


 
切符(カードまたはプラスチックのコイン)をゲットしたら乗り場へ向かいますが、かならず荷物チェックがあります。空港ほど厳しくはないのですが、X線装置に荷物を通さなければなりません。係員も見てるんだか見ていないんだかという感じで基本ゆるいです。都市によってはチェックの本気度が高いところもあります。例の門の広場(察し…)の地下鉄駅などは厳しいです。ペットボトルを持っていると取り出して飲んでみるよう指示されることも。
 セキュリティチェックを通過したら改札です。切符となるカードやコインをタッチセンサーに当てると通過できます。地元の人はスマホや交通カードを利用している人が多いようです。ちなみに改札を出るときは一時的なカードや切符は改札に投入して出ることになるのでで注意。かざしてもゲートが開きません。

 
 運行は5分~10分おき。時刻表はなく、次の電車が近付くと、乗り場のテレビモニターにあと何分で到着か表示されます。山手線くらいの感覚でどんどんやってくるので時刻表は不要というところでしょうか。
 乗り場は路線によって色分けされており、分かりやすくなっています。行き先も大きく書いてあるし、どちら方面の電車かも行き先が書いてあります。この色分けや表示はどの都市も共通のユニバーサルデザインになっており、一度乗り方が分かればどこでも同じ要領で利用できます。こういう統一感は中国の良さでしょうか。
 
 
 
 車内はとてもきれい。日本よりきれいw車内のデザインの路線の色に統一されており分かりやすい。モニタでCMを流している。ちなみに飲食禁止となっているので注意。また、途中のマイナーな駅ではほとんど人が降りない?ため、始発でなければ席をゲットするのはちょっと難しい。
 
 
 地下鉄駅。駅名のデザインがカッコイイ。街によっていろんなデザインがあるので注目してみると面白い。また、改札を出ると壁に街の特色を示すレリーフがあるのでちょっと立ち止まってみてもいいのでは。
 
 


北京の路線図。路線は色分けされているので乗換時も何号線というのが分かりやすい。東京の地下鉄を利用できるなら中国の地下鉄も余裕です。大きな火車駅にはだいたい地下鉄が乗り入れており、主要な観光地にアクセスできるので便利です。


 
 

中国の地下鉄(地鉄)をもっと便利に利用する


 地下鉄の路線図や乗換が分かるアプリがあります。いろんな種類がありますが、私は「METRO MAN」を利用しています。日本語表示もあり見やすいですし、ネットに繋がっていなくても検索できるのが良いですね。都市ごとの路線図や乗換経路、所要時間、料金が検索できます。

 中国にもスイカやイコカのような交通系ICカードがあります。これが都市ごとに違うため、上海のカード、お絵金のカード、とそれぞれ必要です。全土共通なら相当便利なのに!以前は窓口で100元札を出せばデポジット30元くらいだったかな、を差し引いた金額をチャージしてカードをもらえたのですが、最近西安でカードを入手しようとしたら窓口では取り扱っておらず、券売機で購入する仕組みになっていましたね。そして現金で買えないとかいう…。現金で購入できるところが探せなかったので、結局諦めていちいちお金を払って地下鉄を利用していました。
 ICカードはいろんなデザインがあって、その街のものを持っているのもコレクター的な楽しさがあるかもしれません。西安の城壁デザイン欲しかったよ…。萌え系やなぜかドラ●もんのイラストなどもあり、これは大丈夫なのかツッコミどころ満載でした。
 こちらは上から上海、北京、武漢です。ご当地デザインのオシャレのが欲しかったけど通常バージョンです。




 地下鉄が利用できると行動の幅が広がりますね。都市部を観光するときはおススメです!


2019年4月14日日曜日

中国旅行の必需品はコレ!!

 2014年の魏都許昌訪問から見事どっぷり三国志遺跡巡りにハマりました。
初めての中国への個人旅行が内陸部の許昌ということで、とても不安だったことを覚えています。しかし、一度行ってみると楽しい!美味しい!トンデモなことが面白い!
 訪問先でお世話になったり、旅上手な人とご一緒したりで教えてもらった旅行の知識と自分の経験からこんなものを持っていったら便利!というものをまとめてみました。中国旅行だけではなく、海外旅行全般にも役立つことも多いと思います。あくまでも個人の経験に基づくものなので参考までに。





メモ帳と筆記用具 

 中国と日本のありがたい共通点は漢字。現地の看板でも見たことがある漢字をいくつも見つけることができます。中国で使われているのは簡体字と言って日本で使っている漢字を崩したような字ではありますが、くずしのコツが分かって慣れてくると意味が分かってきます。
 中国語がしゃべれなくてもメモ帳に漢字を書いて見せることで何とかなる場面も多く、乗りきることができます。つまりは筆談です。タクシーに乗るとき、バスのチケットを買うとき、行き先を書いて渡せば通じます。食事のときもメニューを書き取って見せるとそれで注文できます。小さな食堂では手元にメニュー表が無いことが多い(しかも壁の高い位置にメニューがあり指さしでの指定も難しい)ので、メモを見せるのが手っ取り早いです。



ティッシュ(トイレ用)・ウエットティッシュ 

 もちろん鼻をかむときにも使いますが、トイレに必需品です。空港やホテルのトイレにはだいたい備え付けのトイレットペーパーがあります。観光地のトイレでも観光客が多いメジャーなところであれば個室内にはなくても入り口(手洗いの付近など)にロール状のトイレットペーパーがあって、必要な長さを巻きとって使えます。
 それ以外の田舎の観光地や街中の公衆トイレには紙がないことがほとんど。トイレ用のティッシュは必携です。ちなみに中国に限らず海外の水洗トイレは日本のように紙を流せないところが多いので、個室内にカゴがあってそこに紙が捨てられているなら、水に流さずそれに倣いましょう。余談ですが、ホテルの部屋には基本的にはトイレットペーパーがありますが(星の数によるかも)紙質がごわごわのことが多いので、お尻がデリケートな方はトイレットペーパーを持参するのも良いかもしれません。


小銭 

 中国は日本より進んだキャッシュレス社会ですが、ネットにつながるスマホで決済する機能が無ければ、公共の乗り物を利用するときは小銭を持っていた方が無難です。特にバスは1元、2元で乗れますが、日本のように車内に両替機がありません。おつりがないようにお店で買い物をするときにできるだけ崩して1元硬貨、または1元札を何枚が手元に残しておくと良いでしょう。
 地下鉄も3~4元程度で乗ることができます。地下鉄は自動精算でお札が使えます。ただ、結構なぐちゃぐちゃのお札もほぼ飲みこんでくれるのですが、これは汚すぎて詰まって戻ってこないかもという高額紙幣しかない場合はぴったり入れたいところです。バスや地下鉄などの公共機関を使う場合は小銭を確保しておきましょう。


 

靴下(5本指オススメ) 

 靴下は普通持参すると思いますが、5本指のものがオススメです。中国はとにかく広いです。全部観光バスで連れて行ってくれる団体旅行ならまだしも、自分で公共機関を利用して移動するならとにかく歩きます。駅や博物館、観光地の広さが日本とは違います。とにかく広い!!なので気が付いたらめちゃくちゃ歩いてます。旅行に行くなら履きなれた靴、というのはセオリーですが、5本指の靴下はさらに足の疲れを軽減してくれます(私の体感ですがほんとにそう)。足の指がしっかり分かれて自由なので歩くときに自然な力が入りやすい気がします。
 一度、田舎の遺跡巡りをしたときに、長距離を歩いて足がボロボロのヘロヘロになりました。それから履きなれた靴はもちろん、5本指靴下は必携しています。


胃腸薬 

 こちらも海外旅行の必需品ですね。中国の料理はやっぱり油っこいです。あっさりしていると思いきや、それでも油で味が付いているというものも多いです。また、そうと気付かず辛いものに当たることもあり胃腸にダメージは受けやすいです。食事が合わない、海外というストレスから胃腸の調子を悪くすることもあるので、現地調達もできなくはないですが、胃腸薬は準備しておく方がいいでしょう。
 また、30代を超えると思ったより胃腸が弱くなっているので、お腹は丈夫と自信がある方もお守りとして持参することをオススメします。旅先で体調を崩すのは一番面白くないですよね。


割り箸 

 もちろん箸が無いというお店は無いです。中国では日本と同じように箸で食事をします。レストランやきれいなフードコートなら綺麗な箸が出てきますが、田舎の食堂に行くとちょっとこれは…というところもあります。箸が微妙なら食器だって、と思うところですが(笑)せめてもの慰みに割り箸を持っていると安心できます。


 

エコバッグ 

 日本でもレジ袋が有料のところが増えて、買い物に持参している人が多くなっています。中国でも大きなスーパーだとレジ袋が有料だったりします。そこで「袋はいるのか?」と聞かれて言葉が分からずもたもたしているとそのまま商品を押しつけられることもしばしば…。袋くださいが言えたらいいんですけどね。小さなスーパーでもデフォルトはレジ袋なしです。
 また袋の質が悪くてすぐに裂けてしまうことも(最近は質が良くなった感じもしますが)。ホテルから出てコンビニで買い物、というときにもエコバッグは便利なので持っておきたいところです。


以上、他の海外旅行とそう変わらないものが並んでしまった気もしますが、中国旅行の体験に基づいて紹介しました。都市部ではお店もたくさんあり、何でも手に入るので現地調達も難しくはないですけどね。お店がすぐに見つからない田舎だと詰むのでやっぱり準備は大事です。

2019年4月6日土曜日

正子公也先生トークショー&サイン会に行ってきました

三国志、水滸伝のほか日本の戦国武将の美麗なイラストで有名な
正子公也先生のトークショーに行ってきました!



正子先生は日本で唯一の絵巻作家。先生のイラストには物語があるんですね。

場所は玉野市のたまののミュージアム。玉野市立図書館内にあるギャラリーでした。
こちらで前後期に分けてイラスト展示もされています。(展示は2019年4月8日まで)

玉野市は岡山県の南に位置する海沿いの街です。
今回、こちらで開催されたのは玉野市立図書館の2周年記念ということだそうですね。この図書館、商業施設の中に入っているユニークな図書館でギャラリーや会議室などの施設も備えてあります。

トーク&サイン会の整理券をもらいに行きました。
整理券配布は14時から、私は39番をゲット。

そのあと1階のパスタのお店へお昼を食べに行きました。
カルボナーラの生パスタ(750円)、もちもちして美味しかった^^



時間なくてちょっと早食いになってしまった。…。
14:30にトークショー会場へ。会場に入ろうとしたら案内される先生の後ろ姿が!わお。

お客さんは地元の方やお子さん連れ、ひとりだと30代以上くらいの人が多い印象。
まずは図書館館長さんの挨拶。
館長さんも正子さんということで、この辺りに多い名前なのかなと思いきや、なんと先生の弟さんということでした!

ここ玉野市は正子先生の地元でもあるんですね。
それだけのご縁で展示会が開催されていたのかと思いきやそういう繋がりもあったとは。ありがたい限り!
館長さんは先生を自慢の兄です、と言われていました。

先生のお話はイラストの見どころや戦国武将についてのお話で、語りが上手くてどんどん引き込まれます。
戦国武将は本当にこんな顔だったのか、とよく尋ねられるそうです。
文献や小説、肖像画をヒントに武将のイメージを考えてイラストを描かれているということで、その考え方や
実際のイラストを見ながらお話されました。

たとえば信長の顔。
左右で目が違うのは片方で聡明な君主、片方で冷酷な人物を表している、ということ。
これはなるほど!!と思いました。

左右対称の整った顔ではなくそんな意味が隠されていたとは。
深い…!!

また、武将の乗っている馬についても、カッコイイ武将ならサラブレッドのような足の長いスマートな馬に乗せるけどコミカルな感じを出すために日本固有の足の太くて短い馬に乗せる、など。
武将の甲冑や衣装などについても緻密なこだわりがたくさん散りばめられておりひたすら感嘆。
現存するものや文献などのリアルな取材を元に想像力を組み合わせて人の心をつかむイラストが完成するんですね。

本当にあっという間の一時間でした。
お客さんの層も考えてか日本の武将中心でした。ぜひ三国武将や水滸伝のお話も聞いてみたいですね。
その後、トークショー会場だった会議室でそのままサイン会へ移行。
地元ということもあり、ファンだけでなく先生の同級生もいらしているようで話に花が咲いている様子。
ひとりひとり話しかけながらサインされて、握手まで。写真撮影もOKというサービスぶり。

しかもA4判のきれいな光沢紙にプリントしたイラストのプレゼントがあり、そちらにサインを入れてもらうという
ありがたすぎます。

ドキドキしながら列に並んで待ちます。

先生を前にして、今回のお話が面白かったこと三国志と水滸伝が特に好きなことをお伝えしました。
そしてちゃっかり写真も一緒に撮ってもらいました。目の前でサインいただき、握手、そしてまた逢いましょうね、と言っていただきもう感激して脳内に何かが分泌されたのが分かりましたよ…
本当に温かいお人柄の素敵な先生でした。
感謝感激!!



サインをいただいた上杉謙信のイラスト。額に入れて大切に飾ろうと思います!
物販もあったのですが、中国系のものは少なめでした。五丈原の孔明と水滸伝の武松のポストカードを購入。孔明は空の表現が本当に美しくて画集で見たときにとても印象に残ったイラスト。
武松はとにかく力強くてカッコイイ!!



こちらは手持ちの画集。
三国志と水滸伝。




緻密な筆致で迫力あるイラストから繊細でエモーショナルなイラストまで心を惹きつける力があります。今日聞いたお話を元にもう一度画集を見返してみたいと思います。
新しい発見がありそう。

先生を知ったのは友人が読んでいる水滸伝のイラストが素敵なんだよと教えてくれたのがきっかけでした。
友人にも感謝!

先生の地元でもあるし、またこのような企画があるのを楽しみにしています。



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