2019年3月24日日曜日

西安・五丈原の旅-4日目 上海の天山茶城

本日は帰国日。上海虹橋に宿泊しているので午前中に買い物をして上海浦東空港へ向かえばOK。すでに上海にいるという安心感はありがたい。

宿泊していたホテル。前日に虹橋空港からタクシーで25元、約15分くらいだったが
すぐ目の前に地下鉄駅があるという超好立地だった。次回また機会があれば利用したいなあ。

朝早めにホテルをチェックアウト。
ここにスーツケースを預かってもらうことにする。チェックアウト後も割と預かってくれるのでありがたい。まず、開店時間が早めの天山茶城へ向かう。


上海・天山茶城へ行ってみよう

地下鉄3、4号線の延安西駅が最寄り駅。 駅に大きな映画のポスターを見つけた。
Twitterで話題になっていた大作映画で何ともタイムリーなのがちょっと嬉しかった。

地下鉄を降りたら1号口(出口)へ向かいます。


1号口を出たら正面はこのような高架沿いの道路になっている。
高架沿いの歩道を真っ直ぐ進む。

最初の大きな交差点(最初の信号)を渡る。


信号を渡ったら左へ進む。
ひたすら直進行軍。


途中にこんな看板がある。


真っ直ぐ進むと高架が見えるのでその先に天山茶城がある。
高架の向こうに看板が見えますね。ここはちゃんと信号があるので安心して渡ますよ。


到着しました!地下鉄駅を出て最初の信号まで真っ直ぐ、信号を渡ったら左へ曲がって直進、とてもシンプルですね。徒歩で約15分程度でした。



お茶の試飲にチャレンジ

この大きな建物にたくさんのお茶屋さんが入っています。まさにお茶の城!
しかし、営業時間8:30からと確認して行ったのにほとんど閉まっている…日曜日なのに。

うろうろしていたら開店していたお店の方に声をかけられたのでこれもご縁とそのお店にお邪魔した。観光客慣れしているので言葉が分からないと気が付いたら烏龍茶?プーアル茶?ジャスミン?と単語で聞いてきてくれた。烏龍茶と西湖龍井を試飲させてもらった。

写真OKか聞いたらポーズをとってくれた^^
分かっていらっしゃる。

西湖龍井は新茶ということでちょっとお高め。


西湖龍井と烏龍茶の2種類を買ってお店を出た。
お茶はどんどん試飲させてくれるのでどうしてもトイレが近くなるが、ちゃんとお手洗いはあるので安心。

ここは茶葉の他にお土産用に小分けされたパックもいろんな種類があるし、上の階には茶器なども置いている。茶器は最近見に行っていないが相場はどんな感じなのかな。
10年以上前に来た時は茶こしつきのマグカップが1000円くらいで買えたけどさすがに今はそんな値段ではないかもしれない。

でも観光地で買うより種類も多いし、値段も安いはず。
中国語ができなくても筆談で丁寧に対応してくれるのでもしお茶に興味があればチャレンジしてみては。

上海書城で書籍を探す

その後、軍師連盟の小説を買いに大き目の書店に向かうが在庫無しと言われた…さすがに1年前のドラマ原作はもう置いて無いのか。残念。

また機会があれば書店は覗いてみよう。
ちなみに晋書が無いか、曹叡の詩をまとめた本が無いかとニッチな探し物をしていたが見つけることは出来なかった。こと三国志に関しては日本の方が随分と分かりやすい本がたくさん出ている気がする。

上海書城のとなりにあったマッサージ店で念願の足浴を受けてきました。
きれいなチェーン店なので70分188元と日本とそう変わらない価格だったけど、お茶のサービスや対応も良くて満足。
このお店は中国のホットペッパー的なアプリで探した。地下鉄から近い場所で、ビルを見つけるのが大変だったけど無事に辿りつけて謎の達成感。

余談だが、この日の朝食。
茶城へ向かう途中の食堂で水餃。ひとつ頼むと20個出てきた。これで17元。安い。


おつまみに胡瓜の浅漬けも。これ2本分くらいあるんだけど…12元。美味かった。
油っこいものが多いのでこういうあっさり系を食べたくなる。でもこれも油は入っているんだよね。油からは逃れられないw

帰りにDVDショップに立ち寄って、ホテルでスーツケースを受け取り、虹橋空港からシャトルバスで浦東空港へ向かった。

いつも利用するバスで長らく30元だったのに今回は34元と値上げしていた。
観光地も昔のガイドブックより値段が上がっておりだんだんと物価が上がっている気がしますね…

街中で美味しいものを食べたかったけど、バスの移動時間が気になって、結局浦東空港のフードコードで最後の食事になった。可もなく不可も無く、45元の麺と肉団子と飲み物セット。
メニューの写真には肉団子が2つだったのに、1こ…これ日本だとクレームものでは。気にしないおおらかさがたまらない。フードコートの食べ物は基本的に写真は3割増しに美化されているので、実際に出てきたものとのギャップにがっくしくることも多い。

浦東から地元空港へ、無事に帰国の途につくことができました!
4日間の旅行だったけど、初日も夜景を見に行って帰りも買い物やマッサージを満喫できたので、密度の高い旅になりました^^上海はいつも乗継で通過するばかりだったけど、前日に上海まで戻れば乗継も安心だし、日中観光ができることに気がついて、最近このパターンいいなあと味をしめています。



2019年3月23日土曜日

西安・五丈原の旅-3日目③ 諸葛亮本陣・落星村・斜谷関・古葫蘆峪武侯祠

諸葛亮の本陣があったとされる場所に訪問。漢の城壁跡に果てしないロマンを見た。
 


諸葛亮本陣の漢城壁跡


五丈原の諸葛亮廟を出て車で約30分ほど走る。
途中に広がる一帯の田園は諸葛亮が屯田した場所ということで諸葛田と呼ばれているそうだ。
諸葛米なんて発売したら売れそうだけどどうですかね。

到着したのは漢の城壁、諸葛亮の本陣があった場所だということ!
ここにいたのか孔明…!!

城壁といっても土壁しか残っていないけど、こういうのがいいんだよ…!!
道を通すのにぶった切ってるけど…まあ生活がかかっているから1800年前の城壁より道だよね。


この遠景、下は谷になっているんです。崖には山桜が満開で異国な世界を醸している。
城壁近景。レンガとかではなくて土です。この辺に諸葛亮がいたと思うと1800年の浪漫を感じる。
当時はどのくらいの高さだったんでしょうね。


写真の奥に見える山で諸葛亮が囲碁を打ったとされている。
ドラマ「軍師連盟」で諸葛亮と司馬懿が司馬懿脳内で囲碁を打っていたけどそういう伝説があるのかな?
元ネタを知りたい。

将星の堕ちた村、落星村


土壁を堪能した後に落星村へ。
途中で見つけた菜の花。春の中国の風物詩。


落星村は孔明の死に際に将星が堕ちた場所らしい。本陣の麓にあるのでなかなか信憑性がある。
村の風景。小学校の名前にも。でも落星って落第しそうで縁起は悪そうだな…


 
メイン通り沿いに記念碑もあった。


臥龍谷景区とあるが、この先にはボロそうな寺院があるのみ。
何となく手作りの後付け感満載の塑像とかを拝む羽目になりそうだったのであえて行かなかった。
でも谷の雰囲気とか見ても良かったかもなあ…


道沿いに城壁風のレンガが積まれている。
あちらに銅像が見えるので歩いて行ってみた。


微妙すぎる孔明像。なんとも言えない小物感が。
村人が手作りしてるのかな…


この一帯はキウイが名産なんだそうです。
孔明もキウイ食べていたんでしょうかね。


途中途中に見学スポットがある。
銅像好きなので見つけて喜んで近づいたら…
こちらも微妙な…襄陽の孔明像を見ているので粗悪感が否めない。先ほどの像と同じ作者なのかなあ。


孔明VS司馬懿 斜谷関・葫芦峪


落星村を通過していると斜谷関の牌楼が見えてきた。
周囲の壁にはあまり達者とは言えない三国志の絵がかかれている。牌楼の柱のたもとになぜか関羽と張飛が…
斜谷も古戦場として名前が出てくる場所。



村の入り口付近にあった丞相諸葛亮と姜維かな?の像。こちらもセンスが村の中にあった像と同じ感じ…
なかなか頑張っているんだけど^^;途中で武将胸像の製作風景を見たので今いろいろ造っているのかな。



あちこちに三国志壁画が。
微妙に下手なのが味わい。


斜谷村だそう。村の風景。
本当の関所跡は上流のダムに沈んでしまったそうです。ダムぅ…



そこから田舎道を30分ほどで葫芦峪に到着。
ここは別名上方谷。
司馬懿が諸葛亮の火計に遭い危ないところを雨に助けられたという場所。演義のお話。
軍師連盟でもこのエピソードはあって、激戦の様子が描かれていた。助かり方がまた面白かったし、司馬懿の舌を出して大笑いの演技が壮絶な印象的な場面だった。

葫芦峪の石碑。
ここには武侯祠がある。


年季がはいっている。
ところで中国のスローガン、どこも同じものなんだけどこれは新しいのができたら配布して張ることになっているのだろうか。お上のお達しなんだろうけど残念な景観である…


中には小さな廟があり、諸葛亮の像が祀られている。
雨が司馬懿を救ったので落胆したという。

写真を撮っていたら管理人のおじいさんがやってきて大きな声で何か言っていたが怒っているわけでは無かった(びっくりしたけど)

とりあえずお賽銭を入れて見よう見マネで大陸流の三回の拝礼をしたらゴーン、と鐘を打ってくれた。
ガイドさんが日本からだよと伝えていた。いくつなのか聞かれたので覚えた中国語で返事したら発音がなってないなと言われたようだ…悲しい。

 
あんたはまだ生まれていない頃、日本とは戦争もあったけど、仲良くしないとね。とおじいさんは言っていた。
そう言って赤い毛糸を巻いてくれた。お守りなんだそうで、とても嬉しかった。

 

三国志関連だと日中関係のセンシティブな問題に直面しにくいが、それでも時々こういう場面に遭遇することもある。そんなときに変に驚いたりはぐらかすのではなく、自分の考えを持っておくことが必要だと感じた。
歴史から学び、それを繰り返さないことが大事だと思っている。

武侯祠の前の通り。
畑や農村が広がっている。のどかな場所だ。もし公共機関で来るならどうやっていけばいいのか見当がつかない。三国志に詳しいガイドさんに感謝。


葫芦峪ということで、近くにある谷が司馬懿が火計になる場所だ。
ここで、ガイドさんは日本語がすごく上手いんだけど「仲達を燃やしたところ」って連呼するので面白すぎた。
字で呼ぶなしww

広い道からの交通の便のため、道路が造られている。さっきの漢代の城壁も同じ感じだったな…生活優先で仕方がないけど。


谷。ここに司馬懿が突入して火計に遭った(演義)
道路ができて地形が分かりにくいけど谷になっている。


上の方に登ることができた。
文物碑がありそうだからと階段を上ったけど石碑と思ったのは気のせいだった。
昔の人が彫った穴。この洞窟に人が住んでいたらしい。今はもういないがかまどの跡などがあってリアルだった。


これが最後の三国志遺跡。
この日の夜に西安から上海へ帰るのだ。

空港まで送迎してもらい、ガイドさんとドライバーさんにお別れ。空港で夕食。

またイスラム系の料理屋入ってしまった。このセットで30元。
干し肉を挟んだかためのパンと麻醬涼皮、それにとき卵入りの飲み物。麹の味がした、不思議なジュース。

涼皮はうどんに良く似た麺で、うどんのようにコシはなく粉味が強い。ごまだれと辛口のたれをかけて混ぜて食べる。回街でもよく見かけて食べたかったので最後に食べられて良かった。

日本のうどんで食べたいなあ~
ごまだれなので合いそう。


干し肉は塩漬けしてあって良い味が出ている。
このパンがまた堅くて食べ応えある。


この日、私の乗る予定の上海虹橋空港行きの飛行機がトラフィックの関係で40分遅れになっていた。
何故だ他の飛行機はほぼ定刻なのに…
最近は飛行機が遅れないことが無いのでもう諦めているが。

西安から一日早く上海へ戻る計画にしていたので、多少遅れても当日帰国の便への乗継で焦ることはなく、精神衛生には良い。40分遅れで無事に飛び立って上海へ到着。11時過ぎており、地下鉄は微妙なのでタクシーを拾ってホテルへ。

虹橋空港から近い場所に予約をしておいたので安心。しかしタクシー待ち行列が半端なく、30分は待たされた。上海の空港なのでピストン輸送でほぼすぐにタクシーが来るがその分利用者も多いので待ち時間は出てしまう。以前昼間に利用したときはほぼ待たずに済んだけど、夜は便利な公共の乗り物が無くなっているからこうなるんだなあ。

今日は車移動だったけど朝も早くてなかなかハードだった。
無事にホテルについて脱力。
とりあえず寝ます。


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