2014年11月30日日曜日

許昌旅-4日目 夏侯淵墓・灞陵橋・春秋楼

早くも許昌滞在4日目。朝から向かったのは夏侯淵墓。定軍山ではなく許昌にあるというのが味わい深い…でも横にあった夏侯惇墓は潰されてしまったとか…一体どういうこと!?


幻の夏侯淵墓

 そう、夏侯淵墓は政府管理の石油工場の敷地内にあるのだ。こちらは遠景。先生のご配慮で見学することができたが、写真はNG(泣)きちんと「夏侯淵墓」の文字が刻まれた文物碑、封土がコンクリに囲まれてそこにあった。 心のシャッターを切ったよ…。その横のあたりに夏侯惇墓があったらしい。壊すだけじゃなくてせめて移設をしてくれ!!

三国志テーマパーク 灞陵橋

 夏侯淵墓からバスで灞陵橋へ向かう。灞陵橋は三国志演技で関羽が曹操に分かれを告げた場所だ。それを記念して三国志テーマパークとなっている。灞陵橋入り口。

 超カッコイイレリーフ。曹操と関羽が向き合っている。曹操のあとに怒りの魏軍が続いているのがちょっと面白い。


 曹操、劉備に英雄を語る。「君と余だ」の場面。テーブルの上に梅が山盛り。メチャ偉そうな曹操と雷に驚いたふりをする劉備。

 曹沖が象を計る場面。曹沖は曹操の子、わずか13歳で早世した。象の重さを計れるものはいるかと尋ねる曹操に、象を乗せた船の水面の位置に印をつけ、像を降ろしたあとに印の位置まで水面が来るまで重りを載せてみると良いと答えた逸話。この象は孫権が送ったことになっている。

灞陵橋と関羽像。このデフォルメ関羽かわいい。もちろんこのたいこ橋が1800年前にあったわけではない。


 無双6の街でよく見た牌楼。実物を見ると感激!!足元の彫刻が非常に凝っており、思わず見入ってしまった。


 関羽像。騎馬像なのが珍しい。彩色も鮮やかでカッコ良い。蓮の花の蝋燭や関羽のイラストが入った紙のお金?かな。参拝するときに燃やすもの。


 回廊に関羽の一生(演義版)がダイジェストで描かれていた。イラストがデザイン的でおしゃれ。この壁画、相当な枚数で見応えあり。全部観ていたら1時間くらいすぐに経ってしまいそう。




 道すがら、露店で売っていたもの。京劇のお面。

 今回は用事が無かった許昌駅。許昌という文字がリアルにあるだけで興奮する性癖。

 街中の様子。中心部はなかなかの都会で人も多いけど、露店は素朴な感じ。素手でパンを焼くおばちゃん。中国の屋台は見ていて楽しい♪



 このスクーターの数…!!そしてみんな毛布みたいなのつけている。カッコ悪いけど防寒には非常に役立つ。


許昌春秋楼 関羽が春秋を読んだ場所

 関羽が許昌で過ごしたことを記念して建てられた春秋楼。許昌と言えば魏なのですが、関羽の存在も大きい。と言うか、魏の武将で何かつくるより財神関羽の方がお客さんが
呼び込めるし、ご利益があるのだ。



 ここには巨大仏像関羽が鎮座している。おどろきのでかさ!!

 神々しい関羽の壁画。さすがゴッドの風格。

 こちらは劉備夫人の住んでいた屋敷を再現。中には夫人たちの塑像が…それだけです。


 ちょっと良い景色撮れた。

 許昌の文峰塔をバックに建安の人たち。このシルエット、適当に撮影した割に気に入っていてTwitterのヘッダーにしています。

 許昌最後の晩餐。学生さんたちと一緒に食べました。日本の定番の中華料理とは違うけど、美味しい。許昌は最初の三国志遺跡巡りの場所、とても印象的で思い出に残りました。先生と学生さんたちにも感謝。中国っていいなあ!と思えた最高の旅でした。許昌は心の故郷。










2014年11月29日土曜日

許昌旅-3日目 八龍塚・王允墓・曹丞相府・許昌博物館

許昌滞在3日目。
この日は朝から小雨、午後から本降りの予報なので午前中に
屋外の遺跡を巡って午後は屋内の遺跡に行く予定になっている。

この日最初に訪問したのは荀彧のおじいさんを祀る廟で優秀な八人の息子たちを表した八龍塚という。




小さな丘の上にある廟で、周囲に柏の木が八本植えてある。
ここで地元のおじいさんに出会った。先生は中国語がペラペラなのでここの歴史をいろいろ教えてもらっていた。

昔の写真も見せてもらえてすごく得した気分!
中国語話せたら、こういう交流もできるんだなと目の前で垣間見て感動した。

小雨が降り始めたけど、次に向かったのは王允墓。王允は演義では貂蝉(彼女も架空の人物)の養父。これがまたスゴイ場所にあって度肝を抜かれた。




周囲は絶賛工事中。
なんでも公園にするらしい。封土の周囲が軒並み更地にされている。
王允の遺体がこの下に本当に眠っているわけではないだろうがこれは無事に移設してくれるのだろうか、ちょっと心配になった。文物碑は立派なのが建っていた。

これ実は先生に近くに行って写真撮ってもらった。王允墓までの土がぬかるみとなっており、徐晃墓でオシャカになった靴の二の舞になるのは明らかだったからだ。
根性なしで申し訳ない。

午後から曹丞相府へ向かった。
これが魏の民としてはテンション爆上がり!!

恰幅の良い曹操像がお出迎え。


中に入ると曹操の詩、観滄海を表現した巨大レリーフが。
白波を前にして立つ曹操がカッコイイ。


館内はとにかく魏軍推し!!
武将の紹介パネルで夏侯惇を見つけて狂喜乱舞!


いや~ここはスゴイです。
リアルな遺跡というわけではなく、博物館というか、テーマパーク的なノリなんですがもうとにかく楽しい!!
そして改めて、漢字読めるんですね~漢字文化圏で本当に良かった。

官渡の戦いの軍議のシーンを再現した塑像。曹操の周囲に軍師や武将たちが並んでいる。
これは夏侯惇。顔はスリキンを似せてあるのかな。



中庭にある京劇の面。三国志武将を表している。


建安七子や三国志に登場する美女たちのパネル。
展示がバラエティに富んでいてとても楽しい。



曹操の詩を木簡型の壁に刻んだもの。大学の学生さんと一緒にまわっていたのだが、中国では学校で曹操の詩を暗記するんだとか!なんとも羨ましい。


ここだけでもお腹いっぱいなところ、次に許昌博物館へ。
中国の博物館は巨大建造物で、圧倒される。


入るときにはセキュリティチェックがあり、荷物をX線装置に通す必要がある。
チェックしているのかどうかかなり疑問だが…

三国志の街ということで結構三国文化についてスペースを割いてあった。一番インパクトあったのはこの曹操像。
肩幅でけえ…!!



中国の博物館は基本写真OKという太っ腹仕様。
入場も無料でとにかく歴史や文化を学んでほしいということなのだろうか。ありがたいことだ。許昌博物館の図録はマストバイです。

この日は学生さんも一緒に食事。
人数が多いので大皿料理をいろいろ食べることができた。やっぱり中国は大勢で食事するのが楽しいなあ。


 







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